• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

レドックス制御による敗血症性肝細胞アポトーシスの抑制

研究課題

研究課題/領域番号 15659371
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関京都大学

研究代表者

石井 久成  京都大学, 医学研究科, 助手 (20314221)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード6-ホルミルプテリン / 肝細胞傷害 / アポトーシス / 活性酸素 / GSH / GSSG / レドックス / ラット肝細胞 / ラット / 肝細胞 / 肝傷害 / TNFα / アクチノマイシンD / 還元型グルタチオン
研究概要

昨年度はプテリン誘導体である6-ホルミルプテリン(6FP)をラットの初代培養肝細胞に腫瘍壊死因子(TNFα)と抗がん剤アクチノマイシンD(ActD)を負荷して細胞傷害を惹起した肝不全モデルに投与し、6FPがTNFαとActDによって誘発される肝細胞のアポトーシスを抑制することにより肝細胞傷害を緩和することを明らかにした。本年度は、この機序を解明すべく以下の実験を行った。
方法
1.細胞内活性酸素の検出:ラットの初代培養肝細胞に6FPを投与し、電子スピン共鳴法(EPR)を用いて、活性酸素種(ROS)が産生するか否かを検討した。
2.細胞内還元型ならびに酸化型グルタチオンの比(GSH/GSSG)の測定:ラットの初代培養肝細胞に6FPを投与し、細胞内GSH/GSSGにおよぼす影響を検討した。
3.6FPの細胞内濃度の測定:ラットの初代培養肝細胞に6FPを投与し、その細胞内濃度の変化を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて測定した。
結果
6FP投与により、肝細胞に濃度依存性のROSの発生が観測された。同じく濃度依存性のGSH/GSSGの低下が見られた。また、500μMの6FPを肝細胞に投与した場合、その細胞内濃度は、4、8,16時間後でそれぞれ26.0、22.2、7.4μMであった。
以上より、6FPは細胞内にROSを産生させることによりGSH/GSSGの低下、すなわちレドックスの変化をもたらすことが分かった。また、6FPの細胞内濃度は細胞外濃度よりはるかに低く、その低い濃度ではカスパーゼ3などのアポトーシス関連酵素の活性を直接抑制することはない。したがって、6FPは細胞内でROSを産生しレドックスを変化させることにより、間接的にアポトーシス関連酵素の活性を抑制し、その結果アポトーシスによる細胞死を抑制したと考えられた。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Protective effects of intracellular reactive oxygen species generated by 6-formylpter on tumor necrosis factor-α-induced apoptotic cell injury in cultured rat hepatocytes2005

    • 著者名/発表者名
      Ishii H, Arai T, Mori H, Yamada H, Endo N, Makino K, Fukuda K
    • 雑誌名

      Life Sciences 発表予定

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi