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尿路感染症におけるバクテリオファージ療法の基礎的研究および臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 15659382
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関高知大学

研究代表者

西川 宏志 (2004)  高知大学, 医学部, 助手 (00335944)

安田 雅春 (2003)  高知大学, 医学部附属病院, 助手 (80284446)

研究分担者 谷村 正信  高知大学, 医学部, 助教授 (90197533)
松崎 茂展  高知大学, 医学部, 助教授 (00190439)
今井 章介  高知大学, 医学部, 教授 (60232592)
西川 宏志  高知大学, 医学部附属病院, 助手 (00335944)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード尿路感染症 / バクテリオファージT4 / バクテリオファージ療法 / 新規ファージ / 遺伝子解析
研究概要

1.マウス実験的尿路感染症に対するファージ有効投与量、体内動態の検討
(1)6-8週齢BALB/c雌マウスの膀胱内に1×10^8から2×10^<10>までの菌量の尿路病原大腸菌ECU5株を接種し、生存率を経時的に検討した。その結果1×10^9から5×10^9までは接種菌量に依存して生存率の低下が認められ、5×10^9以上ではほぼ100%のマウスが1週間以内に死亡した。死亡したマウス臓器には多数の接種菌が確認され、敗血症を生じていると考えられた。以上から、接種菌量を5×10^9に決定した。
(2)5×10^9のECU5株をマウス膀胱に接種後、大腸菌ファージT4および筆者らが新たに分離したファージφEを、接種菌量に対する投与ファージ相対量(MOI)が0.01から100で腹腔内に投与した。T4投与の場合MOI=1で生存率が80%、MOI=60以上で100%となった。一方、φEはMOI=60で生存率60-70%となり、いずれのファージでも致死抑制が確認された。
(3)ファージT4およびφE(10^<11>)をマウス腹腔内に投与し、経時的に臓器を摘出し、ファージ数の計測を行なった。その結果、接種したファージは速やかに全身に伝播され、24時間は比較的安定に各臓器で保持されることが分かった。
2.バイオフィルム感染症に対するファージ療法の有効性確認
(1)臨床分離緑膿菌8株を、ポリスチレン(PS)96穴プレート内に0.25%グルコース添加LB培地で37℃24時間培養し、底面にバイオフィルムを形成させた。バイオフィルムに対し緩衝液(対照)あるいは緑膿菌ファージ3株を37℃で作用させ、残存バイオフィルムの定量を行なった。
(2)検討した全てのファージで、また全ての緑膿菌株についてバイオフィルムの顕著な減少が認められ、ファージがバイオフィルム内の緑膿菌をも破壊できる可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 安田雅春: "尿路感染症におけるバクテリオファージ療法"腎と透析. 55・1. 173-177 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 松崎茂展: "難治性細菌感染症に対するバクテリオファージ療法"小児科. 44・10. 1513-1522 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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