研究課題/領域番号 |
15659392
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 福井大学 (2004) 福井大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
西島 浩二 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (80334837)
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研究分担者 |
宿南 憲一 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (90324160)
小辻 文和 福井大学, 医学部, 教授 (50153573)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ミセル / 胎脂 / 羊水 / 腸管成熟 |
研究概要 |
1.肺サーファクタント製剤と胎脂を用いたミセルモデルの作成: 1)肺サーファクタント製剤(サーファクテン【○!R】)は80g/ml以上の濃度でミセル分子を形成することを証明した。 2)肺サーファクタント製剤とヒト胎脂の混合物が生理食塩水中でミセル分子を形成することを、電子顕微鏡観察(ネガティブ染色法)により証明した。 以上は、肺サーファクタントとヒト胎脂がミセルを形成することを明らかにした初の報告である。 2.ヒト羊水中のミセル分子の証明 妊娠末期のヒト羊水中にはミセル分子が存在すること、しかしながら妊娠初期の羊水中には存在しないことを、同じく電子顕微鏡観察(ネガティブ染色法)により証明した。 以上は、羊水中のミセル分子を観察した初の報告である。 3.サーファクタント・ミセル投与が胎児腸管に及ぼす影響を検討するためのin vivo実験系作成 妊娠ウサギ(New Zealand White種)の羊水腔内に、肺サーファクタント製剤と胎脂より作成した人工ミセルを注入するための動物実験系を作成した。開腹下にミニ浸透圧ポンプ(Alzet 2ML1)を、羊水腔内に留置し、一定流速でミセルモデルを注入する。対側子宮の羊水腔内には生理食塩水を注入し、コントロールとする。なお、侵襲を極力抑えるために、羊水腔内に留置するシングルカニューラを特別製作した。今後、手術手技に伴う流産率を抑えるためのさらなる工夫が必要である(現時点の流産率は37.5%)。
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