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サル栄養膜幹細胞を用いた免疫寛容性生体膜の開発に関する基礎検討 -再生医学および細胞移植への臨床応用を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 15659396
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関京都大学

研究代表者

吉岡 信也  京都大学, 医学研究科, 助手 (90333575)

研究分担者 藤原 浩  京都大学, 医学研究科, 講師 (30252456)
伊東 宏晃  京都大学, 医学研究科, 助手 (70263085)
樋口 壽宏  京都大学, 医学研究科, 助手 (00283614)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード栄養膜幹細胞 / 免疫学的拒絶 / ES細胞 / ケモカイン / 着床
研究概要

近年脚光を浴びつつある再生医学の分野では、embryonic stem cell(ES細胞)の臨床応用の精力的な研究が世界中ですすめられている。これらの研究では、あらゆる体細胞への分化能を有するES細胞を目標とする組織系列の細胞に分化させ、これを患者の体内に生着させ目的細胞の機能を発揮させることを目的としている。しかしながら、この目的のためにはES細胞に対するレシピエントの免疫学的拒絶反椿を制御する必要があるが、現在のところこの制御は大きな課題で再生医学の発展のために克服すべき障壁となっている。着床期のヒト胚が母体の子宮内膜内に侵入する過程では、胚の外層に位置する栄養膜幹細胞が子宮内膜細胞との相互作用で活性化され浸潤能を獲得して胚を一塊として子宮内膜内に埋没させるとされている。この栄養膜幹細胞から分化する栄養膜細胞に特記すべき重要な特徴は、本来胎児由来の細胞であるため母体にとって異物であるにもかかわらず母体から免疫学的攻撃を受けない点である。そこで本研究はES細胞より作成した栄養膜幹細胞を用いて免疫学的に寛容な生体膜をmicrovesicleとして作成し、将来的にその中に目的とする幹細胞または分化させた機能細胞を封入して免疫学的攻撃を受けない状態での細胞移植に応用することを目的として計画された。本研究の結果、サルのES細胞をある条件で培養すると絨毛性ゴナドトロピンを分泌するようになることが観察され、この細胞をラミニン上で培養するとcytotrophoblastさらにsyncytiotrophoblastに分化する可能性が示された。また栄養膜幹細胞にケモカインレセプターが発現し、栄養膜幹細胞からの分化にケモカインが関与している可能性が示唆された。この成果は栄養膜幹細胞を用いた免疫学的拒絶反応の制御の進展に貢献するものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Fnjiwara, H: "Human extravillous trophoblasts express laeverin, a novel protein that belongs to membrane-bound gluzincin metallopeptidases"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 313(4). 962-968 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Egawa, M.: "Ephrin B1 is expressed on human luteinizing granulosa cells in corpora lutea of the early luteal phase : the possible involvement of the B class Eph-ephrin system during corpus luteum formation"J.Clin.Endocrinol.Metab.. 88(9). 4384-4392 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Fujiwara, H: "Human blastocysts and endometrial epithelial cells express activated leukocyte cell adhesion molecule (ALCAM/CD166)"J.Clin.Endocrinol.Metab.. 88(7). 3437-3443 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Sato Y.: "Trophoblasts acquire a chemokine receptor, CCR1, as they differentiate towards invasive phenotype."Development. 130(22). 5519-5532 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshioka, Y: "Melanoma cell adhesion molecule (MCAM/CD146) is expressed on human luteinizing granulosa cells : enhancement of its expression by hCG, IL-1 and TNF-α."Mol.Hum.Reprod.. 9(6). 311-320 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Nishioka, Y: "Human migrating extravillous trophoblasts express a cell surface peptidase, carboxypeptidase-M."Mol.Hum.Reprod.. 9(12). 799-806 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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