研究課題/領域番号 |
15659417
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉田 茂彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60302113)
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研究分担者 |
石井 智浩 東北大学, 病院・助手 (70333820)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 腸管内ビリルビン / 乳児閉塞性黄疸 / 胆道閉鎖症 |
研究概要 |
目的: 閉塞性黄疸時に、十二指腸内ビリルビン連続測定により不可逆的胆汁分泌停止が検出可能であることをしめす。 方法: 1.閉塞黄疸動物モデルの作製 閉塞性黄疸群:全身麻酔下にミニブタの総胆管を結紮切離し、同時に十二指腸瘻を造設する。 対照群:十二指腸瘻造設のみ行う。 2.十二指腸内ビリルビンの連続測定 対照群および閉塞性黄疸群においてセンサー付きカテーテルを十二指腸内に留置し、ビリルビンの連続測定をおこなう。 結果: 1.閉塞性黄疸動物モデルの作製 (1)ミニブタの十二指腸は支配血管が少ないため、十二指腸瘻造設に際しての剥離操作により容易に腸管虚血に陥った。 (2)腸間膜処理を伴うMaydl型十二指腸瘻造設では、腸管虚血による腸閉塞を生じたため、腸間膜処理を行わないLoop型十二指腸瘻にBraun吻合を付加した。 (3)Braun吻合付加Loop型十二指腸瘻では腸閉塞を生じなかったが、腸液の喪失に対する充分な補液が必要であった。 2.十二指腸内ビリルビンの連続測定 (1)腸管内ビリルビン連続測定装置(メドトロニック社製ビリテック2000)を用いて、体重10kgのミニブタの十二指腸液内のビリルビン連続測定が可能であった。 (2)閉塞性黄疸群では十二指腸液内のビリルビンは低値であったが、ヒト成人で報告されているビリルビン検出の閾値を用いると、胆汁分泌が完全に停止していると判定することはできなかった。 考察: センサー付きカテーテルを用いたミニブタの十二指腸内ビリルビン連続測定は手技的に可能であった。ミニブタにおけるビリルビン検出の閾値を設定するまでにはいたらず、閉塞性黄疸モデルでの不可逆的胆汁分泌停止は検出できなかった。
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