研究分担者 |
河野 正司 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50014098)
小林 博 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (00225533)
鈴木 一郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教授 (80179192)
星名 秀行 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30173587)
寺田 員人 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教授 (00139312)
八木 稔 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50157963)
林 孝文 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80198845)
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研究概要 |
本研究の目的はインターネットを応用した顎関節症遠隔診断支援システムを設計して試行することである。診断支援は顎関節症診断支援専用データテンプレートと他のデジタル臨床のデータを使用している。このシステムのデジタル臨床のデータは,パノラマX線像イメージ,顎関節部単純レントゲン写真イメージ,MRイメージ等である。 歯科開業医は初めに,通常のインターネットからこの歯科総合診断支援システムに登録する。我々のホームページは2つのユーザインタフェースで構成されている。それは,非会員もアクセス可能な公開ホームページと会員限定のユーザー認証機能を持ったホームページである。この会員限定のホームページ内にログインすると,会員専用の電子掲示板システム(BBS)と顎関節症診断支援専用データテンプレートにリンクしており,大学の各科専門医と相談できるシステムとして構築されている。セキュリティに関しては,我々の大学ネットワークのファイヤーウォールと診断支援システム専用サーバーのSecure Socket Layer(SSL)を使用することで確立している。 診断支援システムの初期メンバーとして50名の歯科開業医と8つの地域基幹病院が登録されている。この初期のメンバー歯科開業医の大部分は顎関節症診断時に地域基幹病院や大学病院にMRI等の画像診断依頼を行なっていなかった。本診断支援システム内で利用できる顎関節症診断専用データ入力テンプレートとパノラマX線像イメージによって,ある程度の顎関節症の臨床診断支援は可能であったが,鑑別診断と確定診断にはMRI等の画像診断が必要であると考えられた。以上のことより,この顎関節症遠隔診断支援システムの実現において,歯科開業医,地域基幹病院および大学病院の相互協力は不可欠であると考えられた。
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