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可塑剤を用いないレジンの物性制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15659464
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

田仲 持郎  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40171764)

研究分担者 入江 正郎  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90105594)
高橋 英和  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90175430)
中村 正明  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50067055)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードビニルエステル / 可塑剤 / フタル酸エステル / 環境ホルモン / エストロゲン様活性 / エチルアルコール / 膨潤溶解 / 軟質裏装材 / 軟質裏装剤 / 歯科用レジン / 共重合体 / 高次構造
研究概要

現在,医療用及び工業用レジン系材料にとって,その機械的及ぶ物理的物性を改善するために可塑剤は不可欠な存在であるが,近年,可塑剤及び構成モノマーの内分泌攪乱作用が指摘されるようになってきた.その主因はフタル酸エステルやビスフェノール-Aに代表されるような芳香環をその分子内に持つことと考えられ,芳香環を分子内に持たない可塑剤やモノマーを用いて,所期の物性を持つレジン材料の開発が望まれている.また,ビニル系レジン材料にとって,重合収縮は避けられない問題であり,その使用にあたって種々の弊害の主因となっている。重合収縮を小さくする工夫としては,スピロ環などの開環重合を可能とする重合性基の導入によるモノマー自身の重合収縮の減少や複合化による見かけ重合収縮の減少など,数多くの試みがある.
我々は,MMA/PMMA系義歯床用レジンに代表されるポリマー粉部とモノマー液部を混和して膨潤溶解を待ち,餅状化した樹脂組成物を重合する手法を応用して,見かけ重合収縮率の少ない高性能歯科用レジンを開発している.その過程で,重合性基を持つビニルエステルを液部とし,各種重合体を粉部として混和した樹脂組成物を調製したところ,極めて短時間に膨潤溶解が進行し,餅状化することを見い出した.
先ず最初に,ポリメタクリル酸エチル(PEMA)を粉部とし,ビニルエステルを液部として混和した軟性樹脂組成物の軟性裏装材としての可能性に関して,ビニルエステルの分子量とその分子構造の観点から詳細な検討を加えた.その結果,ビニルエステルはエチルアルコールを用いることなく,PEMAを膨潤溶解させることが出来,その軟性樹脂組成物のゴム弾性は従来の軟性裏装材と同様であることを明らかにした.次の段階として,その餅状化物中のビニルエステルを重合することにより,硬化物の中に従来の概念の可塑剤が存在しないこととなる.また,脂肪族系ビニルエステルを用いた時,その樹脂組成物の細胞毒性は従来の軟性裏装材よりも小さかった.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 長期間の使用を目的とした低刺激性軟質裏装材の開発2005

    • 著者名/発表者名
      中村正明, 橋本典也, 田仲持郎
    • 雑誌名

      日本歯科医師会雑誌 58(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [産業財産権] 医療用樹脂組成物,樹脂組成物の製造方法及び成形品の製造方法2005

    • 発明者名
      田仲 持郎, 鈴木 一臣
    • 権利者名
      岡山大学
    • 産業財産権番号
      2005-013231
    • 出願年月日
      2005-01-20
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 田仲持郎, 高橋英和, 中村正明, 鈴木一臣: "内分泌攪乱物質を含まない高強度・高弾性・高靭性歯科用レジンの開発"日本歯科医学会雑誌. 23. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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