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歯科用金属による難治性皮膚疾患の検査方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15659468
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

寺野 元博  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (90264259)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード金属アレルギー / 掌蹠膿庖症 / 接触性皮膚炎 / 汗 / 排泄 / 発汗 / 掌蹠膿疱症 / 手掌表面電位差 / 舌電気刺激 / コンダクタンス
研究概要

実験方法
約40℃のお湯に手を10分間浸し、汗と一緒に排泄される金属を分析した。
被験者は健常成人男性4名で、超純水1lをホットスターラーにて40℃に加熱し、その中に被験者の手を手首まで浸して、汗を採取した。排泄された金属の種類を分析するために、まず、誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP)にて定性分析を行った。
結果
4名の被験者全ての汗から検出された金属元素は、マグネシウム、亜鉛、モリブデンで、4名中3名から検出された金属元素は、ニッケル、白金であった。マンガンと銅は4名中1名から検出された。以上の7つの元素は、手の汗から排泄されている可能性が高いと思われる。また、定性分析では確定できないが、手の汗から排泄されている可能性がある金属元素として、アルミニウム、チタン、クロム、鉄、コバルト、インジウム、スズ、イリジウム、金、水銀、鉛が検出された。今回検出できなかった金属元素はパラジウムと銀であった。
考察
今回の実験で、汗と一緒に金属元素が排泄されていることがわかった。
マグネシウムは4名の被験者全てから約1ppm検出されているが、亜鉛とモリブデンは0.2ppmから4.3ppmまで個人差が大きかった。
ニッケル、白金、マンガン、銅は、汗から排泄されるかどうかですでに個体差が生じているようだ。
ほぼ全ての金属が、過剰に摂取、吸収された場合、汗により排泄されている可能性があり、その過程で皮膚に接触し、接触性皮膚炎を引き起こすことがあり得ると考えられる。
今後、データ収集により、一般的な汗から排泄される金属元素の種類、量を特定していき、最終的には金属アレルギー患者へ応用していく予定である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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