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顎顔面領域慢性痛モデルラットにおける内分泌調節制御

研究課題

研究課題/領域番号 15659470
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

倉澤 郁文  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (60131059)

研究分担者 新海 正  東京都老人総合研究所, 老人レドックス研究制御グループ, 研究員 (10154387)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード慢性痛 / CCI / 内分泌 / 眼窩下神経 / 顎顔面 / HPA / ラット
研究概要

1.目的:
我々はBenettらの方法に従い,顎顔面領域の慢性痛が内分泌調節にいかなる影響を及ぼすか明にすることを目的として、ラット眼窩下神経の結紮(CCI : Chronic Constriction Injury)を行った.慢性痛の発現を確認するため、顎顔面領域の機械的刺激に対する反応を観察した.さらに,神経、副腎皮質の組織学的検索を行うとともに,視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA系)の活動変化の指標である血液中のコルチゾールとACTHの濃度解析を行った.
2.方法:
実験にはSprague-Dawleyラットを用い,コントロール群と眼窩下神経をChromic gutにより縫合を行ったCCI群に分けて実験を行った.タッチテストフィラメント(Von Frey hair)にて,眼窩下神経支配の顔面領域に一定の軽度の圧力をかけたときの反応によって行動を評価した.術後45日目には眼窩下神経ならびに副腎皮質を摘出採取し,切片標本にし,HE染色を施し観察を行った.また,ELISA法にて血漿中のコルチゾール,ACTHの濃度測定を行った.
3.結果
タッチテストの結果,Chromic gutにより結紮を行ったラット群では,術後25〜45日目において,コントロールと比較して後ろに逃避した回数に増加傾向が認められた.組織標本では,Chromic gutによる結紮により,コントロールと比較して,眼窩下神経軸索の組織変性,配列の乱れ,神経破壊像が観察され,神経の働きの異常が示唆された.また,副腎皮質索状層ではコルチコステロンを含む液胞の数の増加とサイズの増大などの副腎皮質での活発なコルチコステロン合成像も観察された.Chromic gutによる結紮群では血液中のコルチコステロン濃度はコントロールと比較して有意な低下が認められ,一方ACTH濃度はコントロールと比較して有意な増減は認められなかったがACTH濃度の高い個体では副腎皮質機能の亢進像が認められた.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 眼窩下神経結紮ラットにおける内分泌調節の解析及び組織学的観察2005

    • 著者名/発表者名
      矢ケ崎利衣子
    • 雑誌名

      日本補綴歯科学会誌学術大会抄録集 49・113特別号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 矢ケ崎利衣子: "顎顔面慢性痛モデルラットにおける内分泌調節機能の解析"日本補綴歯科学会誌学術大会抄録集. 48・111特別号(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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