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脳卒中専門看護師の導入及び機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15659507
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 基礎看護学
研究機関広島大学

研究代表者

森山 美知子  広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80264977)

研究分担者 松井 英俊  呉大学, 看護学部, 助教授 (70368801)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード脳卒中 / Brain Attack / 専門看護師 / アウトカム
研究概要

目的:脳卒中患者が救急搬送される広島市内の急性期2病院に脳卒中の専門的教育を受けた看護師(脳卒中専門看護師)を配置し、配置前後の臨床指標(Clinical Indicators : CI)を測定・比較した。また、看護師への教育効果も測定した。
方法:CIは、到着時・到着から24時間・48時間・72時間・1ヵ月後・退院時点のmodified Rankin Scale (mRS)・Japan Stroke Scale (JSS)・Japan Coma Scale (JCS)の値、血圧(収縮期・拡張期)、脈拍、到着から検査・治療開始・入院までの時間である。専門的教育は、2施設の看護師合計6人に6ヶ月間16回(21時間)の講義と国内の先駆的病院での実習を2日間実施した。
研究期間及び対象:対照群(介入前)平成15年10月〜平成16年9月までに2病院に入院し、退院した脳卒中患者合計120人。介入群(介入後)平成16年10月〜平成17年1月の間に2病院に入院した脳卒中患者合計33人。
倫理:病院及び患者・家族から調査協力の同意書を得た。
結果:患者のベースライン比較は、基本属性・対照群(男性55.8%,年齢72.0±12.65,脳梗塞63.3%,脳出血28.3%)と介入群(男性54.5%,年齢72.6±8.53,脳梗塞63.6%,脳出血33.3%)で有意差はなかった。到着時、JCS2.68±2.55(対照群)、2.91±2.54(介入群)、JSS24.46±5.80(対照群)、9.49±4.95(介入群)、mRS3.80±1.35(対照群),4.24±1.17(介入群)であった。脳卒中専門看護師の配置によってJSSの実施率は9.2%から66.7%まで、JCSは9.2%から100%まで上昇した。脳神経領域の知識テストの正解率も48%から62%、43%から73%まで上昇した。到着から検査や治療までの時間も10分程度短縮され、mRSとJSSの一致度(相関)も高く、看護師の症状の観察力の向上が示された。脳卒中専門看護師配置効果としてCIの変化は、観察能力の向上と到着から検査(CT, ECG)・薬剤開始までの時間の短縮による治療の迅速化と生命リスクの低下に現れた。しかし、機能レベル(mRS, JSS, JCS)及び血圧・脈拍については部分的にしか有意な改善は観察されなかった。脳卒中急性期の臨床アウトカムの向上を意図したこの介入研究のデザインの有効性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 脳卒中専門看護師の機能と役割:米国における脳卒中ケアユニットのナース・プラクティショナーとクリニカル・ナース・スペシャリストの役割2004

    • 著者名/発表者名
      松井英俊, 岩本由美, 森山美知子
    • 雑誌名

      看護学統合研究 6(1)

      ページ: 40-49

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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