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わが国の非配偶者間人工授精の実態と支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15659513
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

清水 清美  東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助手 (70323673)

研究分担者 長沖 暁子  慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (80118984)
日下 和代  東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助手 (40302872)
柘植 あづみ  明治学院大学, 社会学部, 教授 (90179987)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードAID / 不妊カップル / 情報提供 / Telling / 非配偶者間人工授精 / 夫婦の体験 / サポート支援
研究概要

本年度は、昨年度からの調査を継続(対象者35名へ拡大)した。また、成果発表として、第23回日本受精着床学会(ラウンドテーブル)、第16回日本発達心理学会(シンポジウム)、第3回不妊看護学会(一般演題)として提示、医療者、研究者、一般市民やから評価を得た。
不妊治療を実施する医師からは、「日本のAIDの方向づけがない。また、AID実施後にカップルが遭遇する問題や課題が分からない。また分かったとしても臨床の現場ではフォローする時間と余裕がない。このような情報提供やカウンセリングを実施する団体、組織があるなら情報提供することは可能である」などの意見があった。また、看護師からは、「AIDを選択するカップルへどう対応したらよいか分からなかった。対象の特性が理解できた。」「子どもへの告知の問題提示をする必要は感じるが、担当医師はそのように考えていない。どのように折り合いをつけたらよいか難しい」等の意見があった。社会福祉士からは、不妊治療を受ける親と生れた子どもの利益が一致しない現状に対し「AIDは社会的な虐待」という子どもの立場に立った意見があった。また、養子縁組を迎えるカップルからは、「自分たちは親の資質を問われるのに、不妊治療により血のつながらない親子関係をつくるカップルが問われないのはおかしい」という意見があった。今後もAID情報を一般の方にも広め、不妊治療を受けるカップルと生れてくる子ども、双方の利益を考えた我が国の治療体制の有り方の実現化に向け、さまざまな立場から討論される必要があると考えられた。また、AIDが実施されているにもかかわらず、医療者自体がその後のカップルや家族の情報を理解していない現状があり、医療者への情報提供の必要性も考えられた。
3年間の調査より、AIDを受けるカップルへの情報提供のツールとして、容易に情報を得る手段として小冊子の作成の必要性が考えられた。そこで、A6サイズの小冊子「AIDについて(仮題)」を現在作成している。作成後には関連する不妊治療施設・不妊相談施設に配布予定である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (6件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 国境を越える生殖医療と法2005

    • 著者名/発表者名
      長沖暁子
    • 雑誌名

      学術会議「科学技術の発展と渉外法モデルの開発」(研究グループ編)

      ページ: 16-20

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 告知に対する親の態度-非配偶者間人工授精を選択した女性の聴き取り調査から-2005

    • 著者名/発表者名
      長沖暁子
    • 雑誌名

      第15回日本家族社会学会大会報告要旨

      ページ: 18-19

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] AID(非配偶者間人工授精)を選択した女性の認識・体験(第一報)2005

    • 著者名/発表者名
      清水清美
    • 雑誌名

      第3回日本不妊看護学会学術集会誌

      ページ: 34-34

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] AID(非配偶者間人工授精)を選択した女性の認識・体験(第二報)2005

    • 著者名/発表者名
      清水清美
    • 雑誌名

      第3回日本不妊看護学会学術集会誌

      ページ: 35-35

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Survey on Disclosure of Birth Background to Children by Mothers Who Resorted to Artificial Insemination with Donor Sperm (AID)2004

    • 著者名/発表者名
      KIYOMI.SHIMIZU
    • 雑誌名

      OCHANOMIZU UNIVERSITY The 21^<st> Century COE Program Series2

      ページ: 46-59

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] AIDを選択しているカップルのケアについて-AIDを実施して親になった女性の体験から2004

    • 著者名/発表者名
      清水 清美
    • 雑誌名

      日本不妊学会雑誌 49(4)

      ページ: 63-64

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 清水 清美: "AIDを選択する女性が求める情報と支援について"日本不妊学会雑誌. 48巻(3・4). 268 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 柘植 あづみ: "精子・卵子・胚提供による生殖補助技術と家族"家庭社会学研究. 15(1). 45-54 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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