研究課題/領域番号 |
15682001
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
江戸 英雄 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 助手 (50290870)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2005年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2004年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2003年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | うつほ物語 / 享受史 / 古代文学 / 近世文学 / 日本文学 / 古典享受史 / 細井貞雄 / 源氏物語 / 花鳥余情 / 空物語玉琴 / 俊蔭 |
研究概要 |
物語享受史上『うつほ物語』は最初期に物語批評の行われた作品として知られ、『枕草子』『公任集』にその記事が見える。また中世の古記録等にも稀本として珍重された記事があり『源氏物語』の古注釈にも閲した記述がある。だが従来その実態は明らかにされてこなかった。 本研究では近世以前の『うつほ物語』の享受史の諸相を明らかにすることを主たる目的として、具体的には前田家本を中心とする諸本の様態と近世以前の享受資料とを関心事とした。そして研究課題「近世『うつほ物語』注釈史の研究」(奨励研究A;11710246平成11〜12)の成果の延長線上に本研究を発展させて『うつほ物語』享受史の全体像を明らかにすることを目指した。 本年度は無窮会図書館蔵神習文庫本及び西尾市岩瀬文庫に所蔵される田中道麻呂校本等を紙焼写真で収集調査した。また、研究成果の一部として「『うつほ物語』「俊蔭」巻の主題と方法-花と紅葉をながめて琴を弾く」(「国語と国文学」82-5 2005。5)及び「桐壷帝の物語へ-音とことばの交響」(『桐壺帝・桐壷更衣』人物で読む源氏物語1 勉誠出版 2005.11)において『源氏物語』の『うつほ物語』享受の様相について検討を加えた。本研究により『うつほ物語』の享受史を把握するためには、延宝5年と昭和44年とにメルクマールを立てて見ていくことが有効であるとの見通しを得るとともに、通史的な観点から王朝物語を見ていく意義を確かめることができた。
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