研究課題
若手研究(A)
研究最終年度にあたる17年度は、引き続き国内外の史料所蔵機関における史料収集を行い、成果の取り纏めを行った。具体的な成果は以下の通り。国外では、ロシア共和国連邦の国立サハリン州文書館において樺太引揚及び現地の社会情勢に関する史料を収集した。また、中華人民共和国の大連市図書館において大連引揚関係の文献収集、南京第二歴史档案館及び上海市档案館において中国本土からの日本人還送に関する国民政府の行政文書を収集した。国内では、防衛庁防衛研究所図書館において満洲を中心とする引揚関係史料を収集した。また、沖縄県公文書館・沖縄県立図書館・浦添市立図書館沖縄学研究所・琉球大学附属図書館・石垣市立図書館・石垣市史編纂室において南洋群島及び台湾からの沖縄県人引揚に関する史料の調査・収集を行った。さらに、大分県公文書館・広島市公文書館・北九州市立文書館・香川県立文書館・徳島県立文書館・和歌山県立文書館・富山県公文書館・神奈川県立公文書館において地方における引揚援護事業関係史料(主に行政文書)の調査・収集を行い、福岡県立図書館・熊本県立図書館・大分県立図書館・富山県立図書館・香川県立図書館・徳島県立図書館・和歌山県立図書館・田辺市立図書館・横浜市立中央図書館において引揚関連書籍の調査・収集を行った。この他、函館・浦賀・大竹・下関・仙崎・戸畑・田辺・久場崎の各引揚港跡地の実地調査を行った。また、滋賀大学経済経営研究所において満洲引揚関係資料の整理を行った。さらに、中国残留孤児国家賠償訴訟を東京地方裁判所で傍聴(6月1日)し、関係者からの情報収集を行った。以上の事柄とこれまでの研究実績を総括し、研究成果報告書を作成した。
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東アジア近代史 第10号(印刷中)
40015236572
彦根論叢 348号
ページ: 26-26
110004473796
彦根論叢 349号
ページ: 18-18
110004473801