研究課題/領域番号 |
15683005
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
一川 誠 山口大学, 工学部, 助教授 (10294654)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2003年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 奥行知覚 / 両眼視差 / 3次元空間 / 時空間特性 / 視聴覚刺激 / SOA / 視覚的時間現象 / 運動信号 / 能動性 / 同時性 / 知覚の時間的精度 |
研究概要 |
3次元空間中の様々な位置に複数の視覚刺激を提示し、刺激の位置特性と時間特性との関係を心理物理実験によって検討してきた.奥行位置についての情報の提示には主に両眼視差を用いた.瞬間的な輝度変化を引き起こす刺激に関しては、相対的に観察者に近い位置に提示される刺激はより遠方の刺激より遅れて知覚されることを見出した,近方法刺激のこの主観的遅延の程度は、刺激間の両眼視差手がかりの量ではなく、刺激間の視差勾配に依存していた.すなわち、視差勾配が大きいほど,この遅延の程度は著しくなり、比較的大きな視差勾配の刺激に対しては、遅延はほとんど認められなくなった.これらの結果は、人間の視覚系には、突然に空間中に出現した刺激を、頭部に衝突する危険のある接近物として処理する傾向があることを示唆している. 3次元空間中に複数の視覚刺激を提示するとともに間欠的な聴覚刺激を提示すると、聴覚刺激提示と同じ回数だけ視覚刺激が知覚されるという錯覚が知られている.通常、この現象は、視覚刺激提示よりも多くの聴覚刺激提示を行った場合に生じるものとして報告されている.しかしながら、3次元空間中で様々な方向への仮現運動が生じるような形で視覚刺激を提示した場合、視覚刺激よりも少ない聴覚刺激を提示した場合にも、実際より少ない、聴覚刺激と同じ回数の視覚刺激提示が知覚されることを見出した.また、見かけの運動の距離も聴覚刺激の回数に対応して変化することも見出した.これらの結果は、3次元空間位置に関して多様な可能性を持つ視覚刺激に対しでは、単位時間あたりの提示回数に関しての知覚が聴覚による影響を被り易くなることを示唆している.
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