配分額 *注記 |
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2005年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2004年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2003年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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研究概要 |
本研究課題の1年目には、実在する京都の伝統的な木造建物である京町家と奈良県・桜井市にある田の字形プランを有する木造住宅を対象に,その木造建物の水平耐力要素として柱,軸組構面,土壁構面を取り出し,それぞれの水平耐力ならびに水平剛性を足し合わせることにより建物全体の水平耐力と水平剛性を算定し,さらに地震応答解析を通じてその耐震性を検討した.2年目は,別機関で実施された伝統軸組茅葺民家の実大水平加力実験結果から得られた水平剛性並びに水平耐力と昨年度実施した手法と同様に水平耐力要素の足し合わせによって算定した水平剛性並びに水平耐力を比較した. 今年度は、京都の伝統的な木造建物である京町家の構法に関する資料収集ならびにその構法の実験方法の検討を行った。また、昨年度の結果から、伝統軸組構法等でも用いられている土壁構面については、経年劣化を考慮した水平耐力性能評価の必要性を得た為、京町家の構法に関する軸組壁構面の水平加力試験を実施する際には、その考慮方法についても検討を行った。 特に、京町家の独特の構法である「貫構法」の水平耐力性能、そして一般的な在来軸組構法の「構造用合板を用いた耐力壁面要素」の水平耐力性能の組合わせに着目をした。それぞれは水平方向力に対する挙動に大きな違いがあるものの、それら2つを組み合わせるで、小変形時並びに大変形時に対して有効に機能する新たな水平耐力要素壁面を構成できる可能性について検討を行った。
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