研究課題
若手研究(A)
ゼオライトパネルへの臭気物質の吸着量を把握するため、アセトアルデヒドとトリメチルアミンを使用して実験を行った。対照実験として、市販の調湿建材も用いた。6×6mm角の試験片を24時間、恒温槽を用いて80℃の温度で加熱を行い、試験片の中に含まれている水分を除去する。24時間経過後、試験片が常温になった約5分後に、電子上皿天秤で測定する。その試験片をカラムに詰込み、再度重量を測定し、カラムをインキュベーターに設置する。臭気ガスを臭気強度3になるように設定し、カラム内へ流す。初期重量は、市販の調湿建材10.130g、ゼオライトパネル10.167gであった。1週間後は、市販の調湿建材10.198gで0.068gが増加し、ゼオライトパネル10.460gで0.293gが増加した。また、サンプリングバッグ内のアセトアルデヒド濃度を0.515ppmとし、試験片を入れて放置した。市販の調湿建材のバッグ内は1週間後0.434ppm、ゼオライトパネルのバッグ内は1週間後0.424ppmと減衰した。市販の調湿建材とゼオライトパネルでは、吸着性能に大きな差があることが認められた。ゼオライトパネルの方が初期吸着において約4倍の吸着性能を有すると考えられた。光触媒を塗布したゼオライトパネルの試験片を用いた実験では、ゼオライトパネルに紫外線を照射することで、アセトアルデヒドのような臭気物質は、分解されるため物質吸着による飽和時間を遅らせることができることが明らかとなった。
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第18回におい・かおり環境学会講演要旨集
ページ: 37-8
THE THIRD INTERNATIONAL CONFERENCE ON HUMAN-ENVIRONMENT SYSTEM
ページ: 532-535
におい・かおり環境学会 (発表予定)