研究課題
若手研究(A)
第1に、前年度までに開発してきた小型CCDカメラと映像機器を使用したポータブルシミュレーターを、市民主体のまちづくりが進行しているまちづくりの現場において実験的に使用し、ポータブルシミュレーターと一般化したシミュレーションツールの効果について検証した。第2に、シミュレーション・ゲーミングを基にして、更に情報通信技術を用いることで、遠隔地間を結ぶまちづくり協議システムへと発展させた。第3に、情報通信技術までを含めたシミュレーション・ゲーミングによるまちづくり支援システムの全体像を整理した。研究対象地は、まちづくりの緊急性が高い大都市密集市街地である東京都中央区月島地区および江東区深川地区、地方都市の中心市街地である福島県二本松市竹田根崎地区である。シミュレーションシステムを使用してまちづくりを支援しつつ、全体のシステムを完成させていった。結果として以下の3つの成果をあげた。1.シミュレーション・ゲーミングシステムを用いたまちづくり支援昨年度までに、建築模型やカードを用いる普及型シミュレーションツールとシミュレーション・ゲーミングのプログラムをパッケージ化した。本年度はそのパッケージツールを用いて、月島地区と深川地区で住民主体の景観計画策定を支援した。パッケージツールであっても住民間での目標空間イメージの共有を促進することができ、月島地区では地区計画の運用規定の見直し、また深川地区では景観整備方針を策定することができた。2.遠隔地間まちづくり協議システムの開発二本松市竹田根崎地区のまちづくり拠点と大学研究室を結んで、遠隔地間まちづくり協議システムを実践的に開発した。これはシミュレーション・ゲーミングシステムを基盤とする、テレビ電話会議システムを用いたものである。3.海外への研究成果の発信開発したシミュレーション・ゲーミングシステムは、国際学会INTERNATIONAL SEMINAR ON URBAN FORMおいて発表した。
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日本建築学会大会学術講演梗概集 F-1分冊
ページ: 13-16
ページ: 1249-1250
ページ: 1251-1252
ページ: 1273-1274
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日本建築学会大会学術講演梗概集 E-1分冊
ページ: 579-580
ページ: 581-582