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35型アデノウイルスベクターシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15689003
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医療系薬学
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

水口 裕之  国立医薬品食品衛生研究所, 基盤研究第三プロジェクトチーム, 副プロジェクト長 (50311387)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
25,610千円 (直接経費: 19,700千円、間接経費: 5,910千円)
2004年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2003年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
キーワード遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / ファイバー / ターゲティング / 癌 / 造血幹細胞 / CD46
研究概要

本年度は35型アデノウイルスベクターシステムの開発研究として以下の結果を得た。
1. 研究代表者らはin vitroライゲーションに基づいたプラスミド構築を利用した簡便なアデノウイルスベクター作製法を開発済みである。そこで、本原理を35型アデノウイルスベクターの作製にも応用し、誰でも簡便に35型アデノウイルスベクターの作製が可能となるシステムの開発に成功した。
2. 35型アデノウイルスベクターの臨床応用に向けて、35型アデノウイルスベクターのin vivo遺伝子導入特性を明らかにすることは必要不可欠と思われるが、CD46がマウスで発現していないためマウスをモデル動物として使用することは不可能である。そこで本研究では、CD46安定発現細胞およびCD46TGマウスを用いて35型アデノウイルスベクターのin vitroおよびin vivo遺伝子導入特性について検討した。その結果、35型アデノウイルスベクターがin vitroおよびin vivo遺伝子導入において、CD46を認識し細胞に感染することが確認された。しかしながら、ヒトCD46TGマウスへの全身投与によるin vivo遺伝子導入効率は5型アデノウイルスベクターと比べると依然低く、今後、第2受容体の同定などさらなる検討が必要であると思われた。
3. 35型アデノウイルスベクターによる遺伝子導入活性を5型アデノウイルスに対する抗体存在下で検討したところ、遺伝子導入活性の減弱は認めらなかった。成人のほとんどは5型アデノウイルスに対する抗体を有しているが、35型アデノウイルスに対する抗体保持率は低いこと等も考え合わせると、35型アデノウイルスベクターはアデノウイルス抗体を保持しているヒトにおいても効果が期待できること、5型アデノウイルスベクター投与後の2度目のベクター投与に利用できることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Efficient gene transfer into human trophoblast cells with adenovirus vector containing chimeric type 5 and 35 fiber protein.2004

    • 著者名/発表者名
      Koizumi, N., et al.
    • 雑誌名

      Biol.Pharm.Bull 27

      ページ: 2046-2048

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Approaches to improve the kinetics of adenovirus delivered gene and gene product.

    • 著者名/発表者名
      Xu Z.L., et al.
    • 雑誌名

      Adv.Drug.Deli.Rev. (In press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 改良型アデノウイルスベクターを用いた造血幹細胞、間葉系幹細胞、ES細胞への高効率遺伝子導入

    • 著者名/発表者名
      水口裕之ら
    • 雑誌名

      炎症・再生(日本炎症・再生医学会学会誌) (印刷中)

    • NAID

      10026499185

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] カプシドタンパク質を改変した改良型アデノウイルスベクターによる高効率遺伝子導入

    • 著者名/発表者名
      Mizuguchi, H. et al.
    • 雑誌名

      BIO INDUSTRY (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Sakurai F., Mizuguchi H., Yamaguchi T., Hayakawa T: "Characterization of in vitro and in vivo gene transfer properties of adenovirus serotype 35 vector."Mol.Ther.. 8. 813-821 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Sakurai F., Mizuguchi H., Hayakawa T: "Efficient gene transfer into human CD34+ cells by an adenovirus type 35 vector."Gene Ther.. 10. 1041-1048 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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