研究課題
若手研究(A)
本研究ではRAB27A遺伝子の欠損・変異により引き起こされるヒト遺伝病Griscelli syndrome及びそのモデルマウスashenの発症メカニズムを分子レベルで解明することを目的とした。昨年度までにGriscelli syndrome患者及びashenマウスに特徴的な毛髮の白色化(メラノソーム輸送異常)の原因究明に取り組み、Rab27A、Slac2-a(Rab27Aエフェクター兼ミオシンVaカーゴ受容体)、ミオシンVa、Slp2-aを介するメラノソーム輸送の分子メカニズムを解明することに成功している(Nature Cell Biol.(2004)6,1195-1203)。そこで本年度は、ashenマウスで異常が報告されている網膜上皮細胞の網膜メラノソーム輸送機構の解明に取り組んだ。網膜上皮細胞には皮膚のメラノソームと異なりSlac2-aではなく、Slac2-cという相同分子が発現しており、Rab27A・Slac2-c・ミオシン複合体を形成してメラノソームを運搬すると考えられた。これまでの解析でSlac2-cには少なくとも二種類のミオシン(Va/VIIa)が結合することが報告されていたが、細胞内でどちらのミオシンと結合して網膜メラノソームを運搬するかは明らかではなかった。本研究では、生化学的解析によりSlac2-cがミオシンVaよりもミオシンVIIaに高親和性に結合すること、培養メラノサイト(melan-a細胞)を用いた細胞生物学的解析により、Rab27A・Slac2-c・ミオシンVIIa複合体により網膜メラノソームが運搬される可能性が高いことを初めて明らかにした(J.Biol.Chem.(2005)280,28015-28022;Methods Enzymol.(2005)403,431-444)。
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