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常染色体性劣性遺伝を示す癌疾患群原因遺伝子のSNP解析

研究課題

研究課題/領域番号 15689007
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人類遺伝学
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

磯村 実  (財)癌研究会, ゲノムセンター, 研究員 (40272497)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2005年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2004年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2003年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
キーワードSNP / 癌 / 易罹患性 / 常染色体性劣性遺伝 / 癌関連遺伝子
研究概要

これまでに、正常群サンプル100サンプル、乳癌患者群177サンプルを収集した。乳癌患者の詳細な臨床情報をカルテより抽出し、データベース化を行った。また、これら計277サンプルについて、11個の遺伝子上にある130箇所のSNPのタイピングを行った。タイピングにはインベーダー法を用いた。タイピングを行った遺伝子並びにSNP数(括弧内)は、ATM(13),NBS1(16),BLM(20),WRN(17),FANCA(15),FANCC(17),FANCD2(6),FANCE(4),FANCF(3),XPA(5),XPC(14)である。これらのタイピングデータを用いてまず、乳癌患者群と正常群間でアレル頻度に差があるSNPの検索を行ったが、両者間で有意な差があるSNPは認められなかった。次に癌患者に特有に見られるハプロタイプの同定を試みた。まず最初に各遺伝子のハプロタイプブロック構造をGabriel法により推定を行った。次にハプロタイプブロック毎にアレル頻度の推定並びに各個人のディプロタイプの推定を行い、癌患者群と正常群で頻度に差があるハプロタイプを検索した。その結果NBS1遺伝子とWRN遺伝子で有意な頻度差を認るハプロタイプを同定した。NBS1遺伝子は3つのブロックに分かれたが、そのうち一つのブロック内の3つのSNPからなるG-G-Gハプロタイプの頻度が癌患者群で有意に高いことが示された(癌患者群での頻度0.60 vs 正常群0.51 p=0.045)。またWRN遺伝子は3つのブロックに分かれたが、そのうちの一つのブロック内の2つのSNPからなるT-Gハプロタイプが癌患者群で有意に高いことが示された(癌患者群での頻度0.23 vs 正常群0.15 p=0.048)。これら結果は癌の易罹患性の診断に応用出来る可能性があり、また新たな発癌メカニズムの発見に寄与できるものと考えられた。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 遺伝子多型の概要2005

    • 著者名/発表者名
      磯村 実
    • 雑誌名

      Biotherapy 19巻6号

      ページ: 457-463

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] SNPs情報と副作用2005

    • 著者名/発表者名
      磯村 実, 三木 義男
    • 雑誌名

      癌と化学療法 32巻12号

      ページ: 1908-1913

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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