研究課題/領域番号 |
15700072
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
檜垣 博章 (桧垣 博章) 東京電機大学, 理工学部, 助教授 (70287431)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | モバイルアドホックネットワーク / センサネットワーク / ユビキタス / ルーティング / チェックポイント / プロトコル / フォールトレラント / デペンダブルコンピューティング / モバイルネットワーク / アドホックネットワーク / 多重化 / 故障 |
研究概要 |
移動コンピュータ間のマルチホップ配送によって通信を行なうモバイルアドホックネットワークは、ネットワークトポロジの変化やコンピュータの故障などのために安定したアプリケーション実行が困難な環境である。本研究では、以下に挙げるルーティングとチェックポイントリカバリの技術によってこの問題を解決することを目指し、成果を得た。 (1)片方向リンク対応ルーティングプロトコルLBSR モバイルアドホックネットワークに片方向リンクを含む場合にも経路検出可能なルーティングプロトコルLBSRの性能評価を行なった。従来の双方向リンクのみを用いたプロトコルに対して、接続性を向上するばかりでなく、プロトコルの改良により必要とする制御メッセージ数も削減することにより、省電力効果も持つものとなった。 さらに、経路キャッシュも従来プロトコルより有効に作用することも明らかになった。 (2)フラッディングを用いない経路探索プロトコル拡張FACE 省電力の観点から、ネットワークの全域ブロードキャストであるフラッディングを用いない経路探索は、センサネットワークをはじめとするユビキタス環境において重要である。存在する経路を100%の確率で検出可能なFACEプロトコルはフラッディングを用いないが、経路検出に要する時間が長く、検出経路長が大きいという問題がある。そこで、経路探索メッセージを分割部分平面に沿って両方向に並行に転送する拡張により、メッセージ数を多少増加させるものの、短時間に短い経路を検出可能とした。さらに、ガブリエルグラフ適用による経路拡張も抑制することで、データ通信には十分に短縮された経路を用いることを可能とした。 (3)チェックポイントリカバリ技法 データメッセージと制御メッセージの配送タイミングによって発生する一貫性を崩すメッセージの抑制を同期オーバヘッドを削減して実現することに加え、チェックポイントプロトコル実行中のコンピュータの移動によって発生する一貫性を崩すメッセージについてもその抑制手法を明らかにした。
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