研究概要 |
本モデリングシステムの今年度開発状況を以下の通り示す. 1.各種OS上での動作検証 本システムは,汎用性を重視しており様々なオペレーションシステム(OS)上で動作することが一つのテーマとなっていることから,WindowsXP, Red Hat Linuxの二つのOS上で動作検証を行い,両OS上で同様に動作することが確認された.また,その他のOSであるSolaris, MacOSX上での動作確認も早急に実施する予定である. 2.モデル形状入力ツールの追加 昨年度までのシステムでモデリングを行う際は,直方体形状,円柱(円筒含む)形状を組み合わせて解析モデルの作成を行わなければならなかった.様々な解析モデルのモデリングを行い本システムの検証を行った結果,解析モデルを正確にモデリングすることが困難な場合が生じたため,三角柱形状モデル作成ツールを開発した.三角柱モデル作成ツールとは,これまでの直方体形状,円柱形状モデル作成ツール同様に,パラメータの入力のみで簡単に三角柱形状が作成可能なツールである. 3.モデル組み立てツール,モデル分割プログラムの改良 三角柱モデル作成ツールの追加によって,モデル組み立てツール改良を行った.また,モデル分割プログラムの改良も併せて行った.要素分割は,直方体形状では,細かな直方体形状に分割し,直方体を四面体6つに分割,円柱形状では,三角柱形状に分割後,三角柱を四面体3つに分割,三角柱形状は,細かな三角柱に分割し,その後三角柱を四面体3つに分割している. 問題点 ・三次元モデルのモデリングは,本システム上で可能であるが,解析モデル内に,直方体形状,円柱形状,三角柱形状モデルが混在する場合,それぞれのモデル間の繋がり情報が認識できていない.今後,認識情報の付加等を早急に行う予定である.また,モデリングの際に,容易に入力が可能な簡易入力機器並びに入力インターフェースの検討を行っている.
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