配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
昨年度開発した,カーネル法にもとづくリンク解析手法の実用化にむけた研究を行った. Kandolaらのvon Neumannカーネルは,単一のパラメタを調整することで ●各節点(文書)の大域的重要度 ●節点間の局所的関連度 という,ある意味で相反するリンク解析尺度を統一的に扱うことができる.今年度は,このカーネルの持ついくつかの欠点を指摘し,その解決法を提案した. 1.von Neumannカーネルはパラメタの変化に敏感であり,ある地点で急激に関連度から重要度へと尺度が変化することを明らかにした.これに対する解決策として,カーネル行列のパラメタによる微分が解析的に求められることを示した.このことを用いると,急激にカーネルの変化する地点をあらかじめ予測することができる. 2.von Neumannカーネルを関連度尺度としてみた場合,パラメタを関連度側に振った際にも重要度尺度としての性質が顕在し,用途によっては不向きであることを示した.これに対しては,グラフラプラシアンに基づく別種のカーネルを用いることで対応可能であり,その性質について詳細に分析した.
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