研究課題/領域番号 |
15700273
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
瀧 公介 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20359772)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 下丘 / ノシセプチン / エレクトロポレーション / コレラトキシンB / エレクトロポレーション法 |
研究概要 |
ノシセプチン遺伝子のプロモーター部位にコレラトキシンBサブユニットを連結してノシセプチン産生細胞に導入された場合のみレポーター遺伝子であるコレラトキシンBサブユニットを発現する人工DNAを作成し、複数のラットの下丘にエレクトロポレーション法で導入した。標本は固定されて免疫組織化学的に解析され、コレラトキシンBサブユニットの免疫活性について下丘の神経細胞に明瞭な陽性像を得るに至った。また、コレラトキシンBサブユニットとノシセプチンおよびGABAとの単一細胞での共存も確認された。遺伝子導入において一定の成果が得られたと判断されたため、以上の内容を以って解剖学会および聴覚研究会において発表を行い、また日本音響学会聴覚研究会資料に論文として掲載された。 遺伝子導入と発現には非常に高い効率での成功し、簡便な成獣ラット神経細胞への遺伝子導入法としてのエレクトロポレーション法を確立することには成功したが、多くの条件検討の結果この方法では遺伝子発現量を維持したまま局所回路の解析に適切なところまで導入細胞を減らすことが難しいことが分かり、この目的のためには別の手段を用いた方が適切であると考えられた。 最新の研究においてウイルスベクターの開発が進んでおり、情報収集の結果シンドビスやレンチといった新しく実用化されたウイルスベクターが局所回路の解析目的に適していると考えられた。今後は成獣ラット神経細胞への遺伝子導入法の別目的への応用とウイルスベクターを使った形態学的解析の両者をさらに進めていきたい。
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