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免疫系シグナル伝達分子DAP12によるオリゴデンドロサイト機能制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15700284
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関東北大学

研究代表者

海部 知則  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90343037)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードDAP12 / オリゴデンドロサイト / ミエリン形成 / グリア細胞 / 活性化シグナル
研究概要

免疫細胞に発現し活性化シグナルを伝達するDAP12(DNAX Activating Protein 12)が、統合失調症様の症状を呈すると共に若年性痴呆を必発して死に至る那須・ハコラ病の原因遺伝子であることが近年報告された。そこで我々は個体・細胞レベルで疾患発症にいたるメカニズムを詳細に解析する目的で、独自にDAP12遺伝子欠損マウスを作製した。DAP12欠損マウス由来の脳切片を組織学的に解析した結果、視床中心性のミエリン塩基性タンパクの発現減少と視床領域のミエリン形成異常を観察した。さらに、野生型マウスにおいてオリゴデンドロサイトとミクログリアにDAP12の発現を確認し、DAP12はグリア細胞で機能し正常なミエリン形成に関与していると考えられた。以上の結果を基に、我々はDAP12を介した活性化シグナルによるオリゴデンドロサイトの機能制御を細胞レベルで解析する計画を着想した。オリゴデンドロサイトにおけるDAP12の機能解析を進めるうえで、オリゴデンドロサイトの純粋な細胞集団を回収し機能解析を行うことが初代培養法では困難なため、不死化を目的として作製された温度感受性SV40Tトランスジェニックマウス(SV40Tマウス)を用いて生理機能を保持した野生型とDAP12欠損型の不死化オリゴデンドロサイト細胞株の樹立を試みた。野生型SV40Tマウスの前脳を用いて混合グリア細胞を培養した後、振とう法により浮遊細胞をオリゴデンドロサイトとして回収したが増殖性の高い不死化細胞株の樹立は困難であった。そこで神経前駆細胞として培養した細胞塊からオリゴデンドロサイトの誘導を試みた結果、オリゴデンドロサイト様の形態を示す細胞を多数確認した。しかしながら、これらの細胞においても長期培養が可能な不死化オリゴデントロサイト細胞株の樹立は困難であった。今後、オリゴデンドロサイトの培養に必須な増殖・分化因子の同定を進め、不死化オリゴデンドロサイト細胞株の樹立を実現し、DAP12によるオリゴデンドロサイトの機能制御の解析につなげたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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