研究課題/領域番号 |
15700286
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
霜田 靖 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00291154)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 神経認識分子 / 細胞接着分子 / 分子複合体 / Notchシグナル / オリゴデンドロサイト / Notchレセプター |
研究概要 |
正常な脳機能が形成・維持されるためには、神経系の細胞間相互作用が正確に行われる必要がある。その作用には細胞認識分子とそれに結合する分子群とから成る分子複合体が重要な役割を担っている。NB-2とNB-3は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属するGPIアンカー型の神経認識分子であり、contactinサブグループに属する分子である。これまでにそれぞれの遺伝子を欠損させたマウスの作製と解析が行われ、NB-2とNB-3はそれぞれ聴覚系、運動調節系の神経回路の形成・維持に重要な役割を果たしていることが示唆されたが、どちらの分子も生体内でどのように機能しているのかはほとんど明らかになっていない。そこで本研究では、NB-2およびNB-3と結合する分子を同定することによって、それらの神経認識分子の機能を解明することを目的とした。 NB-2については、NB-2-Fc融合タンパク質を用いたoverlay assayおよびアフィニティークロマトグラフィーにより、ラット脳の膜画分から約65kDaのタンパク質がNB-2結合タンパク質として単離された。そのタンパク質の同定を進めている。一方、NB-3はNotchレセプターのリガンドとして機能することがわかった。NB-2/NB-3と同じサブグループに属するcontactinがNotchレセプターのリガンドとして働き、ミエリン形成細胞であるオリゴデンドロサイトの分化を制御していることが最近報告された。NB-3はcontactinと同様のメカニズムによって、Notch/deltexシグナル経路を介してオリゴデンドロサイトの分化に関与していることを明らかにした。
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