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イムノクロマト法を用いた実験動物の簡易抗体検査試薬の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15700316
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

野津 量子  財団法人実験動物中央研究所, ICLASモニタリングセンター, 研究員 (60300787)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードイムノクロマト法 / ラット / 組み換え抗原 / Sendai virus / Hantavirus / 抗IgY抗体
研究概要

1.Sendai virus(SV)抗体検出のための簡易抗体検査試薬の確立
昨年度決定したイムノクロマト法(ICG)の構成部材および試薬を用いて野外試験を行った。
被検血清:SV自然感染血清、計62施設由来195検体(マウス:22施設83検体、ラット:31施設97検体、ハムスター:3施設5検体、ウサギ:2施設2検体、モルモット:4施設8検体)、およびSV非感染血清、計5施設由来188検体(マウス:1施設85検体、ラット:1施設59検体、ハムスター:1施設20検体、ウサギ:1施設12検体、モルモット:1施設12検体)
結果:SV抗体検出のためのICGは感度83%、特異性100%を示した。低感度の理由としては、ラットでSV自然感染血清が67/97検体(感度69%)しか検出されなかったことが考えられ、ラット血清における感度向上が今後の課題であることが示唆された。
2.組み換え抗原を用いたラットのHantavirus(HNT)抗体検出のための簡易抗体検査試薬の検討
実験動物施設の微生物コントロールにおいて重要な検査対象微生物(人獣共通病原体)であること、また使用する抗原が組み換え体であるため、安全に抗原精製等の操作が可能であることから、ICGによるHNT抗体検出系の確立を下記の方法にて検討した。
(1)組み換え抗原
北大より分与された下記の組み換え抗原を使用した。
Hantaan/76-118株Sゲノム領域をPCRにて増幅後、pET System(Novagen)を用いて発現させたHNT組み換え大腸菌のHisTrap HP Kit(Amersham Biosciences)精製抗原(rHNT)
(2)反応系の確立
ニトロセルロース膜に判定用試薬としてrHNT、コントロール用試薬としてラットIgG(Chemicon)を固相化し、ラテックス標識抗体は抗ラットIgG(American Qualex)を用いたICG試作品の反応性を、HNT非感染ラット血清およびHNTSR11株感染耐過ラット血清を用い、検討した。その結果本ICGは感染耐過血清と高い反応性を示し、また非特異反応も認められず、HNT抗体検出のための基礎的な簡易抗体検査試薬を確立することができた。
(3)野外試験
HNT陰性6施設由来ラット血清93検体を用いて野外試験を行ったところすべて陰性を示し、非特異反応は認められず、高い特異性を示した。
今後はさらなる感度・特異性を確認し、実用化を目指したい。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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