研究課題/領域番号 |
15700325
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
水野 理介 信州大学, 医学部, 講師 (30273080)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | リンパ管 / 内皮細胞 / 平滑筋 / 培養 / セレクチン / ATP感受性K^+チャネル / 一酸化窒素 / リンパ節 |
研究概要 |
人工リンパ管開発のための培養リンパ管細胞を用いた基礎的研究のために以下の研究を行った。 1.ラット胸管由来培養リンパ管内皮細胞上にリンパ管に特異的な細胞膜受容体(VEGFR3、LYVE-1)や核内転写因子(prox-1)の発現していることが免疫組織化学的に判明した。 2.ラット胸管由来培養リンパ管内皮細胞上に接着因子であるE-セレクチンが発現していることが免疫組織化学的に判明した。 3.腫瘍壊死因子αやインターロイキン1βは、ラット胸管由来培養リンパ管内皮細胞上の接着因子であるE-セレクチンの発現を増強させることが免疫組織化学的に判明した。 4.ラット胸管由来培養リンパ管内皮細胞とリンパ球との接着実験を行った結果、リンパ管内皮細胞とリンパ球との接着機構にシアリルルイスA/Xの関与していることが判明した。 5.リンパ管内皮細胞とリンパ球との接着機構にリンパ流の存在が重要な物理的因子であることが判明した。 6.ラット胸管以外の末梢リンパ管(腸骨リンパ管)からの内皮細胞株樹立に成功した。 7.末梢リンパ管内皮細胞には、VEGFR3ならびにLYVE-1の発現していることが免疫組織化学的に判明した。 8.末梢リンパ管内皮細胞は、胸管リンパ管内皮細胞より細胞増殖能の高いことが判明した。 9.リンパ管は、ATPを代謝しその代謝産物であるアデノシンがリンパ管のポンプ作用を抑制することが判明した。そして、そのATPによるリンパ管ポンプ作用抑制発現に一酸化窒素ならびにATP感受性K+チャネルの関与していることが判明した。
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