研究課題/領域番号 |
15700401
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
清水 知恵 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (80243848)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | dance movement / self-efficacy / quality of movement |
研究概要 |
当該研究では、舞踊における動きの質に着目した。その上で、連動性を伴う質の高い動きの体験が、学習者における動きの質と舞踊セルフ・エフィカシーにおいて、どのような変化をもたらすかについて検証することを目的とした。 まず、ラバン理論を背景とした動きの質的変化に着目した。そして、動きの質とともに、心理的変化について検討した研究(健康心理学研究17(2):22-31)と同様の実験手続きにより、動きの質をコントロールした舞踊ムーブメントを作成し、それを舞踊学習者へ適用する実験計画を作成した。実験では、舞踊独自のエフィカシー尺度が必要であったことから、事前に、信頼性・妥当性の得られた舞踊セルフ・エフィカシー尺度(Inventory of Self-Efficacy for Dance : ISED)を作成した(福岡教育大学紀要54(第5分冊):53-62)。その上で、ISEDを用い、大学生を対象とし、舞踊における動きの質的変化と舞踊セルフ・エフィカシーの変化との関係に着目しながら、5週間の実験前後の変化について検討した(教育実践研究13:55-61)。 その結果、学習用舞踊ムーブメントによる動きの質的向上は、学習者の舞踊セルフ・エフィカシーに肯定的に影響することが示唆された。 今後の課題として、舞踊ムーブメントにおける動きの質的向上の過程での経験が、実験結果のような肯定的変化を導き出したのか、動きの質的向上そのものが、本研究結果をもたらしたのかについて、明瞭化する必要がある。これまでのメカニズム研究から、動きはセルフ・エフィカシーに影響を及ぼし、セルフ・エフィカシーはボディ・イメージへ作用する可能性があることが明らかになっていることから、この課題についてはこれらの理論を背景に検討を行う必要がある。また併せて、舞踊の動きと、ボディ・イメージや自尊感情といった認知的要因との関係についても検討する必要があると思われる。 (749字)
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