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「運動誘発性」筋損傷時の保護効果に果たす筋小胞体の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15700405
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関福島大学

研究代表者

安田 俊広  福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (50323184)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード筋損傷 / 保護効果 / 筋小胞体 / Ca^<2+>-ATPase / ヒートショックプロテイン / Ca2+-ATPase
研究概要

筋損傷を繰り返し経験すると、骨格筋は同一の刺激では損傷を起こさなくなる。この現象は保護効果と呼ばれているが、その生理学的メカニズムはわかっていない。本研究の目的は、筋損傷時の保護効果のメカニズムを明らかにすることであり、細胞内においてCa^<2+>を制御している筋小胞体に着目して実験を行った。これまでの研究で,「運動誘発性」筋損傷時,筋小胞体のCa^<2+>-ATPaseタンパクに変化はなく,筋小胞体膜に性質の変化が生じる可能性について明らかにしてきた.そしてこの筋小胞体膜の性質の変化が保護効果に関与している可能性,すなわち,1回の損傷刺激によって膜が変化しにくくなり筋小胞体からのCa^<2+>を漏洩しなくなることが明らかとなった.平成16〜17年度は筋小胞体膜の変化を引き起こすメカニズムとしてヒートショックプロテイン(HSP)に焦点を当て検討した.運動による筋損傷刺激によって筋内のHSP発現量は増大するが,損傷の程度とHSP発現量との間には相関関係が見られなかった.しかしながら,塩酸ブピバカインによる薬理的損傷を引き起こすと損傷の程度とHSP発現量との間に,相関関係が観察された.塩酸ブピバカインによる筋損傷は運動による損傷と同様のメカニズムで生じるが,より大きな筋損傷を引き起こすことが出来る.したがって,塩酸ブピバカインにより得られた知見は,運動誘発性筋損傷時でもHSP発現による保護効果の関与の可能性があるが,損傷程度が小さいために,その変化を検出できていないことを示唆している.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Inashima, S.Matsunaga, T.Yasuda, M.Wada: "Effect of endurance training and acute exercise on sarcoplasmic reticulum function in rat fast- and slow- twitch skeletal muscles."Eur.J.Appl.Physiol.. 89. 142-149 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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