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健康増進運動のためのバーチャルリアリティを用いた環境作り

研究課題

研究課題/領域番号 15700450
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用健康科学
研究機関大阪工業大学

研究代表者

井上 裕美子  大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (40288767)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード健康増進 / 運動習慣 / バーチャルリアリティ / 平衡機能 / 持久力 / 主観的運動強度
研究概要

運動習慣を身につけるためには,運動意欲を維持することが重要である.本研究ではバーチャルリアリティ(VR)技術を用いて,運動者の動きに応じた映像を見せることにより,アミューズメント性を高め運動意欲を促進させることを目的としたシステム開発を行い,生理心理的視点から運動促進効果を検討することを目的とした.
対象とした大学生の体力調査を行った結果(15年度に実施),最大酸素摂取量と閉眼片脚立ちテスト(平衡機能)が全国平均値より低値を示したため,持久力を高める運動として自転車運動を,平衡機能を鍛える運動として,バランス運動を取り入れたシステムを開発した.開発したシステムの概要は,2人1組でバーチャル空間を進んでいくというものである,システム構成は,自転車エルゴメータ,バランス器具(左右に動揺),100インチスクリーン,プロジェクタ2台(立体視のために左眼用と右眼用),映像用PC,制御用PCからなる.コンテンツは,目標物(鳥)を追いかけて道路上の10箇所の壁をすり抜けて進むものとし,運動に興味をもたせ意欲を高めるように工夫した.運動によってバーチャル空間を移動させるために,ペダル回転数を前進スピードとし,バランス器具の左右の傾きを映像の左右位置になるように視点位置を制御している.
15年度では単発の実験を行い,運動量が増えているにも関わらず主観的運動強度が変わらないという結果を得られていることからVRを用いることによって運動促進効果がみられることが示されている.本年度は,開発したシステムを繰り返し使用し実際のトレーニング効果について検討するために,1ヶ月間,週2回,合計8回のトレーニング実験を行った.被験者の大学生(18名)には文書にて実験参加の同意書を得た.被験者はバランス運動を行う12名(バランス群)と自転車運動を行う6名(エルゴ群)の2群にわけ,ペアで運動を行った.運動時間が6分間と短かったためエルゴ群は,バランス群の2人とペアを組んで1日に2回運動(65%HRmax相当の負荷)を行った.その結果,エルゴ群ではHRmaxに至るまでの負荷がトレーニング後に増加した人数が3/6名,バランス群において,左右への動揺が改善傾向にあったのが7/12名であった.被験者にトレーニング中の主観調査を行ったところ,思わず速く自転車を漕いでしまう(運動量の増加),2人で一緒に運動できるので楽しい,体力増進になったという意見が得られた一方,コンテンツが何パターンか選べるといい,点数方式で目標が得られるといいといった改善点も挙げられた.本研究で開発したシステムを用いることで短期間のトレーニングでも健康維持のための体力増進がみられること,また,VR技術を用いることによって運動意欲の促進効果が期待できることが明らかとなった.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 映像を用いたインタラクティブな運動促進システム2005

    • 著者名/発表者名
      井上裕美子, 大須賀美恵子
    • 雑誌名

      画像ラボ Vol.16, No.4

      ページ: 7-11

    • NAID

      40006693224

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 健康増進運動のためのバーチャルリアリティ映像を用いた環境作り2004

    • 著者名/発表者名
      井上裕美子, 大須賀美恵子
    • 雑誌名

      体力科学 Vol.53, No.6

      ページ: 850-850

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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