配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
本研究は,最も導入が難しいとされている中等教育へのコミュニケーション活動導入というチャレンジングな試みであった.まず,大学生への試行を通じて,役割分担とワークシートを導入するコミュニケーション活動を開発した.そして,中学生の試行を通じてワークシートの改善,役割と質問例を明記したカードの配布,理科係の生徒によるデモンストレーションなどを加えて,中学校1年生64名の生徒を対象に「音」の検証授業を行った.その結果,「確認」や「要約」といったより高次のコミュニケーションが展開されるようになり,改善したコミュニケーション活動で扱った課題については,遅延調査の得点が向上し,理解が定着していた. 本年度は,それらの成果をProf.Gunstoneと検討しながら,ASERA(Australasian Science Education Research Association)2005と日本理科教育学会第55回全国大会で発表した.そして,学会発表でのフィードバックを吟味しながら,「Improvement of Students' Communication in Secondary Level Science by means of Worksheets and Role Exchanges」を学会誌に投稿した.また,理科教育におけるコミュニケーション活動に関するレビュー論文を執筆中で,まもなく投稿する予定である.さらに,今までの知見を生かして,中学校3年生を対象にした「酸化還元」の授業,中学校2年生を対象にした「天気」の授業を開発中である.
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