研究課題/領域番号 |
15700501
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 別府溝部学園短期大学 |
研究代表者 |
笠置 映寛 別府溝部学園短期大学, 家政学部, 講師 (10310947)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 電磁波 / 電磁環境 / 環境教育 / 磁性複合材料 / 電波吸収体 / 授業実践 / 実験教材 / 複合材料 / フェライト / 導電性繊維 / パーマロイ |
研究概要 |
環境教育の一環として行われる電磁環境教育を実践するための、磁性複合材料を利用した実験方法、及び教材の検討を目的とし、これまで、数100MHzから数GHz(身近なテレビ、携帯電話等が使用する周波数帯)で吸収特性を示す磁性複合材料による単層型電波吸収体の検討、さらに、この電波吸収体を用いた電磁波の反射・透過・吸収実験の検討を行ってきた。今年度は、電磁環境教育を効果的に行うための電磁波に関する教材の検討と、磁性複合材料電波吸収体による電磁波実験を取り入れた電磁環境教育の実践を行った。まず、電磁波、及び電磁環境をより理解しやすくするための画像、動画等を利用したマルチメディア教材の作成を行い、家政系短期大学生の生活科学における授業において利用した。また、電磁波を総合的に理解するために光、及び紫外線を取り扱った、受講者が興味を持ち、積極的に取り組める電磁波実験の検討、及び実践を行った。そして、これらの電磁波実験、及び教材に加え、これまで検討を行ってきた磁性複合材料電波吸収体を取り入れた電磁環境教育に関する授業実践を、高校(物理I・II)、短期大学(生活科学)において行った。その際、授業、実験、教材の評価、さらに電磁波、電磁環境に対する意識を調査する目的で、アンケート調査を授業の前後で行った。その結果、電磁波、電磁環境に関する意識調査では、多くの者が、電磁環境の変化、携帯電話の医療機器等への影響について認識し、興味を持っていることが分かった。しかしその一方で身近な問題としてはとらえておらず、また健康に対する影響を漠然と不安に思う者が少なくないことが分かった。授業後アンケートの結果では、電磁波実験に興味を示し、磁性複合材料電波吸収体を利用することで、電磁環境に対し目を向け、正しく認識するとともに、電磁波の物理的性質の理解にもつながることが明らかとなった。
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