研究課題/領域番号 |
15700512
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
稲葉 晶子 阪大, 産業科学研究所, 助手 (10304049)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 協調学習 / インタラクション / 学習理論 / インタラクションモデル / オントロジー / CSCL |
研究概要 |
本研究の主たる目的は、複数の学習者が協力して問題を解決する協調学習過程における学習者どうしの効果的なインタラクションをモデル化することである。さらに、このモデルに基づいてユーザ(教師やインストラクタ)がインタラクション過程を分析することを支援するツールを開発し、リアルタイムに学習者間のインタラクションを支援するシステムの開発を行う。昨年度抽出した学習者の発言に対する「表現語彙」と学習理論に基づく「インタラクション過程のモデル」を用いて、本年度は、まず、インタラクション分析支援ツールのインタフェイスを分かりやすくして操作性を向上させる、ツール使用時の安定性を向上させるなど、ツールの完成度を高めた。また、これまでの学習理論に基づくインタラクションモデルに加えて、ユーザが新しく(自分が望ましいとする)インタラクションモデルを登録できる機能を追加した。これにより、個々のユーザの要求に即した学習過程の分析が可能になる。さらに、引き続き学習理論や先行研究から抽出したインタラクションモデルの構築を行い、成果を国内外で公表した。具体的には、熟練教師の実践事例など、教師やシステム開発者が協調学習を設計する際に暗黙的に想定するインタラクション過程についても、学習理論に基づくモデルと同様に利用することを可能にするために、ユーザがインタラクションモデルを登録・蓄積する機構を開発した。これにより、これまで暗黙知とされてきた教育における知的財産の明示的な蓄積・比較等に貢献しうると考える。
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