研究課題/領域番号 |
15700513
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
山城 新吾 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (10346299)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ストリーミング / メディア・リテラシー / 映像制作 / 小学校 / 国語科 / ナレーション / 遠隔教育 / eラーニング / 映像製作 |
研究概要 |
学校において児童・生徒が、取材活動など学習の過程において、あるいは学習の成果をまとめる手段としてビデオカメラや編集機器を活用し、映像を制作するする活動は、これまでにおいても視聴覚教育の一環、あるいはメディア・リテラシー育成の取り組みとして広く行われてきた。このような映像制作環境は従来、機器が高価、編集作業にかかる時間、機器のメンテナンスに必要な手間、磁気テープの劣化など、どの学校においても気軽に利用できるというものではなかった。しかしながら、映像分野におけるデジタル技術の発展で、この状況は急速に改善されつつある。本研究を行うにあたって、日常的な学習場面で利用可能な映像編集・保存環境およびストリーミング技術による映像配信環境を準備した。また、小学校6年を対象としたナレーション朗読の実践において、児童自身によるナレーションの録画と編集・視聴を組み入れ、映像制作を通じたメディア・リテラシー的な力の育成を図った。 ストリーミングサーバおよびディレクトリサーバを中心とするデジタル映像の制作・編集環境を準備し、小学校6年の国語科において、自らが行う物語のナレーションを自分で撮影し編集、相互に視聴・検討し、互いのナレーションをつないでひとつの作品に仕上げる活動を通じて、質的観察およびアンケート調査の結果から、メディアリテラシー的な力が児童に養われていることが明らかとなった。 総合的な学習の時間などは学校や地域ならではのオリジナルな知識・学習成果を生み出し継承する絶好の機会であるが、学校図書館を利用した学習成果の保存・検索とあわせ、本研究で利用したデジタルによる編集・保存・視聴環境を整え、それらを活用する経験を持たせることにより、深い学習が可能となった。また、学校で独自の教材をつくり遠隔教育に利用したり、児童・生徒が独自の学習教材を作り、ストリーミングによる遠隔教育やeラーニング化などを行うため、学校外のストリーミングサーバをリレーさせることで学校外への配信が可能となることも明らかとなった。
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