研究課題/領域番号 |
15700515
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
西村 浩二 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助手 (90263673)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 遠隔機器制御 / 情報家電 / 利用者認証 / 情報コンセント / 動画像伝送 / MPEG2 / HDTV / FEC |
研究概要 |
1.遠隔機器制御プロトコルの開発 赤外線受発光装置をパーソナルコンピュータに接続し、学習機能付き赤外線リモコンとして動作させるためのソフトウェア、およびWebブラウザを使用するユーザインタフェースの開発を行った。RACP(Remote Appliance Control Protocol)の仮想デバイス機能を用いることにより、同種異メーカの機器の操作(例えばテレビを1チャンネルに合わせる)を同一のコマンドで制御することが可能である。研究成果は情報通信研究機構情報家電のIPv6化委託研究開発事業のプロジェクトで採用され、IPv6ネットワークで接続された遠隔地のロボットやカメラの制御を行った。 2.暗号化および認証を用いた安全な動画像伝送技術の開発 民生用HDTVビデオカメラを利用することにより、フルHDTV晶質の動画像伝送(MPEG2TSレートで約30Mbps)を行うシステムを開発した。研究成果は情報通信研究機構が運用を行うJGN2およびその上で研究開発を行う各種プロジェクトにおける主要アプリケーションとして採用され、各種イベントの中継に利用された。また、本アプリケーションからカプセル化技術を分離したアプリケーションゲートウェイ装置を開発し、暗号化・冗長化等のアプリケーションレベルのサービスがアプリケーションと独立に提供できる仕組みを開発した。 3.利用者認証を行う情報コンセントシステムの構築と評価 昨年度に引き続き、複数の無線LAN基地局(アンテナ)および有線情報コンセントを設置し、利用者認証付き情報コンセントシステムの運用実験を行った。利用者認証・記録機能により、インシデント発生時の利用者の追跡が可能となった。研究成果は広島大学のキャンパス・ユビキタス・プロジェクトで採用され、大学公式の情報コンセントシステムとして運用を行っている。また移動透過性の実現に関しては、MAT (Mobile IP with Address Translation)アーキテクチャを提案し、アクセスポイント間のローミング時の高速認証機構、異なる無線技術間でのローミングについての検討を行った。 4.遠隔教育支援システムの構築と評価 遠隔機器制御プロトコルおよび高品質動画像伝送を組み合わせ、多地点間における共同作業(ロボット相撲など)や情報家電(照明やブラインドなど)の遠隔制御の実証実験およびデモを行った。
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