配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
研究概要 |
本研究の目的は,英作文学習を対象とし,アニメーションを用いて学習者のリフレクション活動を誘発する手法を確立する事である.特に,学習者が誤った英作文を行った際に,その誤りをアニメーションとして可視化する事により,学習者が自発的に自らの誤りを修正する事を支援する.この目的を達成するため,本年度はシステムの実現および評価をおこなった.以下,本年度の成果を述べる. 1.誤りを可視化するための知識表現の検討とその生成手法の確立(システムへの組み込み) 誤りの可視化をおこなうためには,システムが学習者の誤りを同定する必要がある.学習者が入力した英文は自然言語処理部により解析され,格情報が抽出される.その後,文脈情報やアニメーションの描画情報が追加され,学習者のシナリオ情報が生成される.本システムは,この学習者のシナリオ情報と,教材作成者が入力した英文から生成された教材のシナリオ情報とを比較することで学習者の英文の誤りを同定する.その結果,情報不足,情報過多および情報置換という誤りの種類と具体的な誤りの内容が抽出される. 2.システム評価 本学学部生および大学院生18名を被験者とし,アニメーションを用いたフィードバックの有効性について評価をおこなった.具体的な評価項目は,入力された英文がアニメーションとして生成可能か,可視化された誤りに気づくことができるか,可視化された誤りによって英文の修正をおこなうことができるかの3点である.実験の結果,それぞれ平均で,92%,97%,59%の割合で可能であるという結果が得られた.3番目の評価項目の値が低かった原因は,誤りの顕在性が十分ではなかったことである.
|