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文字メディアの教育的活用を通じた読解リテラシー形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15700520
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

西森 章子  大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (50294012)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード文字メディア / 映像メディア / 読解リテラシー / 批判的読解力
研究概要

1.カリキュラム段階とメディア認識との関連性についての調査研究
目的
カリキュラムを軸に,児童・生徒のメディアに対する認識が,発達的に変化するのかどうか検討する。
方法
対象者 大阪府下および兵庫県下の小・中・高等学校の児童・生徒996人。
課題 文字メディア(新聞)と映像メディア(テレビ)の2つのメディア活用場面がイラスト化された調査用紙。対象者は,決められた項目群に従い,場面ごとに評定をおこなう。
手続き 2004年11月から12月にかけ,各校ともクラス単位で実施。
結果
メディアに対するイメージは校種によって大きく変化しない。文字メディアは,「役に立つ」が,映像メディアは,あまり「役に立つ」とはとらえられていない。また,文字メディアについては,子どもは「役に立つ」と認識してはいるが,なぜ必要と考えるかを問われると,小学校の約半数の子どもたちが明確に記述できない。これはメディアについて意識的に考える機会が,学校教育段階で設定されていないことによるだろう。メディアはどのように役に立つのか,省察する機会を設ける,などの教育的働きかけが必要と考えられる。
2.高次読解リテラシー形成をめざした授業実践の開発・実施
目的
文字メディア活用を通じて,内容の理解にとどまらず,OECD/PISA調査で強調されているような,高次の読解リテラシー形成が可能かどうか検討する。
方法
対象者 兵庫県下の中学校3年生48人。
課題 複数の新聞記事から構成されたワークシート2種類((1)出来事は異なるが,伝え方が同じ複数記事。(2)出来事は同じだが,伝え方が異なる複数記事)。生徒は,授業実践の中でこれらのワークシートを読み,意見を交換しながら,内容について熟考する。
手続き 授業実践は,2004年6月に,2クラスで実施された。
結果
記述を分類するカテゴリを作成し、反応レベルを検討した。結果を以下に示す。(1)情報を客観的にとらえる読解リテラシーは,ワークシート(1)の利用を通じて,機能する。(2)ワークシート(2)の利用によって,生徒の理解は,個別の記事内容に焦点化してしまうことから,この提示様式(出来事は同じだが,伝え方が異なる複数の記事)では,高次読解リテラシーの形成が妨げられる可能性がある。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 数学問題解決における分析的思考の検討-OECD/PISA・レーシングカー課題を応用して-2004

    • 著者名/発表者名
      西森章子, 岡本真彦, 三宮真智子, 加藤久恵
    • 雑誌名

      日本教育工学会第20回全国大会講演論文集

      ページ: 529-530

    • NAID

      10013557785

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 細川和仁, 西森章子: "新聞を用いた授業設計における教師の思考(その2)"日本教育工学会第19回全国大会講演論文集. 173-174 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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