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衛星画像を用いた雪氷生物による氷河表面アルベドの低下量の評価

研究課題

研究課題/領域番号 15710018
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境動態解析
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

竹内 望  総合地球環境学研究所, 研究部, 助手 (30353452)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードリモートセンシング / 氷河 / 雪氷生物 / アルベド / 雪氷藻類 / ランドサット / スポット / クリオコナイト
研究概要

本年度は昨年度行った,衛星画像上での雪氷藻類の分析方法を改良し,衛星画像からの藻類バイオマスの定量をおこなった.解析にあたっては,昨年度購入した画像解析アプリケーションおよび今年度購入したパソコンを用いて行った.昨年度は,SPOTのマルチスペクトル画像のBand1(545nm)とBand2(645nm)の反射率の比を使って赤雪の検出を行ったが,実際の現地氷河のサンプルの藻類バイオマスの測定を顕微鏡をもちいて行い,同時に計測した雪面の反射スペクトルを用いて,545nmと645nmの反射率比と藻類バイオマスの関係をもとめた.その結果,両者の間に統計的に有意な相関があることがわかった.その関係からもとめた,反射率比と藻類バイオマスの回帰式をもちいて,アラスカハーディング氷原の衛星画像から,藻類バイオマスを求めた.その結果は氷原面積1150km2中の平均藻類バイオマスは炭素換算で1.2kgC/km2,氷原上の総バイオマスは1,379kgCとなった.この方法をもちいて,赤雪が顕著なロシア,アルタイの氷河のサンプルの藻類分析および,衛星画像の分析を行った(下記,論文にて発表).しかし,衛星画像は,氷河表面でDN値が上限を超えており,分析ができないことわかった.その他本研究で購入した中国,グリーンランド等の衛星画像を分析したが,残念ながら現在撮影済みの画像ではほとんどの画像では氷河表面でDN値が上限を超えており,分析ができない結果となった.以上,撮影済みの画像への応用には限りがあることはわかったが,本研究ではたしかに衛星画像が藻類の定量に利用できることをしめすことができた.今後ひきつづき,分析可能な衛星画像を探すとともに,ゲイン値を指定し撮影をリクエストする方法などを試みてみたい。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A snow algal community on Akkem Glacier in the Russian Altai Mountains.2007

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi, N., Uetake, J., Fujita, K., Aizen, V., Nikitin, S.
    • 雑誌名

      Annals of Glaciology 43(accepted)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A large amout of biogenic surface dust (cryoconite) on a glacier in the Quilian Mountains, China.2005

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi, N., Matsuda, Y., Sakai, A., Fujita, K.
    • 雑誌名

      Bulletin of Glaciological Research 22

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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