• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

住民意識にもとづく地域音環境マネジメント手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15710036
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価・環境政策
研究機関山梨県立大学 (2004-2005)
山梨県立女子短期大学 (2003)

研究代表者

箕浦 一哉  山梨県立大学, 国際政策学部・総合政策学科, 助教授 (10331563)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード音環境 / 住民意識 / 地域環境管理 / サウンドスケープ / 産業騒音 / 織物産業 / コモンズ
研究概要

本研究では,地域音環境についての住民意識の検討のため,京都市の伝統的織物産業地域を主な事例地域とした。
17年度は,下請けの製織業者が集中的に立地するK地区において,地区内の過去および現在の音環境に関する自由記述式質問紙調査を実施し,244通の回答を得た。また,同地区住民10世帯に対する聞き取り調査をおこない,音環境に関わる社会意識について詳細な知見を得た。
前年度までの研究結果と今年度の調査結果からみると,今回の事例地区では,産業音について肯定的態度と否定的態度が混在しているが,否定的にみる者の中にも被害そのものは否定する態度があり,また,受容されるべきものであるとの考えも存在している。この結果,全体としては産業音が受容される傾向が支配的となっていることが知られた。
この地域での産業音の受容は,単に個々人の独立した態度の集合とは考えられるものではなく,産業音に対する社会規範が地域住民の間に存在していることを示している。この社会規範は,物理的な音環境の経験と音環境に関わる社会的文脈を,長期間にわたって地域住民が共有してきたことから形成されたものと考えられる。
また,このような産業音を受容する社会規範を示す住民の表現に,産業音がこの地域において「あたまえ」の存在である,という論理がしばしばみとめられた。このことから,日常的な音環境は,日常的であること自体が根拠となって正当性を獲得する傾向があることが知られた。
これらの知見は,単純な量反応関係で地域の音環境に対する態度を推定することが不十分であることを示すものであり,今後の音環境マネジメントを考える上で意義のあるものと思われる。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] An analysis of residents' free descriptions on industrial noise in industrial-residential mixed use areas in a soundscape perspective2004

    • 著者名/発表者名
      Minoura Kazuya, Hiramatsu Kozo
    • 雑誌名

      Proceedings of inter-noise 2004

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 環境学原論2004

    • 著者名/発表者名
      平塚彰編
    • 総ページ数
      454
    • 出版者
      電気書院
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuya Minoura, Kozo Hiramatsu: "How Do Residents Describe Symbolic Noise? : A Case Study of an Area of Traditional Textile Industry in Japan"Proceedings of inter-noise 2003. 3347-3354 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi