研究課題/領域番号 |
15710059
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
津江 広人 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (30271711)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | フラーレン / 内分泌攪乱物質 / 光分解 / 光増感剤 / 環境修復 |
研究概要 |
環境中に希薄に存在する汚染物質が大きな社会問題となっている。とりわけ環境ホルモン問題は、世代を越えて有害性を示すことから、安全性の基準策定が難しく、このことは同問題をより深刻化させている。そこで本研究では、水環境中に含まれる環境ホルモン物質(EDC)を効率的に分解・除去することを目的として、[60]フラーレンの光増感能に着目した環境修復材料を開発することを計画した。交付最終年度となる平成17年度は、平成16年度に引き続いて、[60]フラーレンを基体とする新たな非水溶性の光増感剤を合成し、内分泌攪乱作用の疑いがもたれている3種類のフェノール性EDCに対して光分解実験を行った。すなわち、EDCの水溶液に10mol%量の光増感剤を添加した後、250Wハロゲンランプを用いて可視光を照射し、一定時間毎に試料溶液を採取して、溶液中に含まれる未反応のEDCの濃度ならびにその経時変化を高速液体クロマトグラフィーにより追跡した。比較のため、ローズベンガルおよびメチレンブルーを用いた光分解実験も併せて行った。何れにおいてもEDC濃度は照射時間とともに徐々に減少したものの、今回新たに合成した[60]フラーレン誘導体を用いた場合には、EDCの分解が速やかに進行することが分かった。また、光分解のメカニズムについて考察するため、スーパーオキシドアニオンとEDCとの反応、および一重項酸素消光剤の添加実験を行った。前者の反応においてはEDCに変化が見られなかった一方、後者の添加実験では分解反応速度の大幅な低下が認められ、[60]フラーレンを用いた本光分解反応には一重項酸素が活性種として関与していることが明らかとなった。今後、本光分解反応の適用範囲について検討を加える予定である。
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