研究課題/領域番号 |
15710180
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
飯岡 詩朗 信州大学, 人文学部, 講師 (90345728)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ハリウッド映画 / 受容 / 観客 / 植民地化 / アメリカ合衆国 / アフリカ系アメリカ人 / アフリカ / 1930年代 / ドキュメンタリー映画 / 表象 / 冒険映画 |
研究概要 |
3年度にわたる本研究の最終年度にあたる平成17年度は、以下のように、映像・文献資料を調査・収集し、1920〜1930年代にかけてハリウッド映画がいかにアフリカ系アメリカ人を利用(exploit)し、それらをアフリカ系アメリカ人がどのように受容したのかを多角的に分析・考察した。 1)前年度までに調査・収集で手薄であった、トーキー化間もない頃の短篇ジャズ映画を中心に映像資料を収集した。また、同時代のアフリカ系アメリカ人による映画の受容を広い文化的コンテクストの中でとらえなおすために、ハーレム・ルネッサンスに関する資料を収集し、とりわけ都市部のアフリカ系アメリカ人にとってのハリウッド映画の文化的な位置づけを分析・考察した。 2)ニューヨーク公共図書館ションバーグ黒人文化研究センター等において、1930年代を中心に、アフリカ系アメリカ人によって発行された新聞・雑誌を再調査し、当時のアフリカ系アメリカ人がみずからの「人種」をどのようにとらえていたのか、また、彼らがどのようにアフリカおよびアフリカ人を認識し、言説化していたのか、分析・考察を行い、本研究課題の歴史的背景への理解を深めた。 3)本研究の成果の一部として、論文「ハリウッド探検/冒険映画のイデオロギー的変容-『類猿人ターザン』のアフリカ」を執筆、公表した。また、さらなる成果の公表に向けて鋭意準備中である。 4)本研究の成果の還元として、1920〜1930年代のアフリカ系アメリカ人によるハリウッド映画の受容に関する講義を18年度に信州大学人文学部の授業として展開する予定である。
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