研究課題/領域番号 |
15710181
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小牧 幸代 京都大学, 人文学研究所, 助手 (20303901)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 文化人類学 / 南アジア / ムスリム / イスラーム / 聖者 / 預言者 / 聖遺物 / インド:パキスタン |
研究概要 |
本研究の3年目(最終年度)となる平成17年度は、最終的な関連図書の購入を計画的におこなうとともに、謝金を使用して関連資史料の最終的なデータベース化をすみやかに推し進めた。そして、これまでに収集し、整理し、データベース化してきた関連資史料を、総合的な観点から分析し、「預言者信仰」の諸事例に関する成果発表をおこなった。具体的には、国内の他大学および研究機関において口頭発表をおこない、他の研究者との意見交換から得られた知見を取り入れながら、本研究の最終的な成果公表のための論文を作成した。論文としては、まず、預言者の「子孫」すなわちサイヤドに関して、「北インド・ムスリム社会におけるサイヤドの人類学的研究」というタイトルの論文(東京外国語大学大学院・博士号学位取得論文)を執筆した。つぎに、預言者の「言行」(=民間信仰的なものも含む)については「生と死:アザーンからナマーゼ・ジャナーザまで」(小杉泰・江川ひかり編『ワードマップイスラーム』新曜社、近刊)などで、さらに預言者の「遺品」(=イスラームの「聖遺物」)については「預言者ムハンマドの「遺品」信仰:南アジアの事例を中心に」(赤堀雅幸編『民衆のイスラーム:スーフィー・聖者・精霊の世界』山川出版社、近刊)といったかたちで、論考を発表した。このようにして、本研究が解明しようとする宗教=政治現象としての「預言者信仰」は、諸事例の詳細な記述と、綿密な検討を通じて、理論的枠組の構築が試みられた。
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