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近世京都における公家文化サロンの文芸に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720043
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本文学
研究機関大阪学院大学

研究代表者

宮本 圭造  大阪学院大学, 国際学部, 講師 (70360253)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード公家文化 / 芸能 / 能 / 浄瑠璃 / 文芸 / 茶 / 和歌 / 連歌
研究概要

近世京都の公家文化については、近年・堂上和歌についての研究が大いに進展を見せている。しかし、一方で、公家文化サロンの総合的な研究はいまだ十分な成果が見られない。本研究では、公家社会における様々な芸能享受の場とその特徴を明らかにするべく、これまで殆ど研究に活用されることのなかった公家日記を網羅的に調査し、元和・寛永期から元禄期にいたる江戸前期の公家文化サロンの実態について考察を行った。その結果、公家日記には予想以上に芸能関係の記録が多く見られることが分かった。当時、京都で活動していた様々な芸能者-古浄瑠璃の太夫や町人役者など-が公家邸を訪問して芸を披露した記録、あるいは、公家に仕える小姓たちによって操りや演能が行われた記録、そして公家自身が手遊びにこれらの芸能を演じた記録などで、そこからは、公家社会における多様で豊かな芸能享受の様相が窺われる。そうした様相は、公家衆のみならず、後水尾院や霊元院らの宮廷においても同様であって、その仙洞御所では、院の近臣衆が中心となって、自ら踊りや能がしばしば張行されていた。
その様相については、平成十七年二月刊行の著書『上方能楽史の研究』「公家社会と能楽」「古浄瑠璃史再検」などで論及したが、こうした調査の過程で収集した禁裏・仙洞御所における演能記録についても、同著の資料編「江戸前期の禁裏・仙洞能」に集成した。近世京都の能楽史に大きな位置を占める禁裏・仙洞能の記録については、元禄十六年以降の番組が現存するが、それ以前の記録は従来断片的にしか知られておらず、その意味でも同資料は今後の研究に資するところ大であると考える。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 神松頼母考-近世前期禁裏能大夫の一側面-2004

    • 著者名/発表者名
      宮本 圭造
    • 雑誌名

      大阪学院大学通 35巻2号

      ページ: 39-54

    • NAID

      40006222820

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 上方能楽史の研究2005

    • 著者名/発表者名
      宮本 圭造
    • 総ページ数
      777
    • 出版者
      和泉書院
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 宮本 圭造: "真敬法親王をめぐる茶の湯および諸芸能に関する総合的文化研究"茶道文化学術助成研究研究報告書. 01・02. 1-6 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 宮本 圭造: "かん松大夫考-近世前期禁裏能の一側面-"大阪学院大学通信. 35巻2号(予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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