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19世紀-20世紀初頭のイギリス帝国主義思想と同時代の小説の論調との相関関係

研究課題

研究課題/領域番号 15720054
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関大阪教育大学 (2004-2005)
富山大学 (2003)

研究代表者

西村 隆  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60303202)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード英米文学 / 帝国主義 / ポストコロニアル批評 / Joseph Conrad / ポスト・コロニアル批評 / Grant Allen / Edward Irving / Post-colonial criticism / イギリス帝国主義
研究概要

論文「20世紀初頭のイギリスにおける義和団事件の表象」においては、1899-1901年頃に中国で起きた義和団事件が、当時のイギリスの主要なメディアである出版物においてどのように表象されていたか、そしてそれに基づいてどのような中国人(東洋人)のイメージが形成されたかを考察した。当時のイギリスで活躍していた文筆家たち、政治・経済学者J.A.ボブスンや冒険小説作家G.A.ヘンティ、小説家ショウゼフ・コンラッドの著作や雑誌『ブラックウッズ・マガジン』など、1901-1903年頃(義和団事件の当時や直後)に出版された資料を集め、中国人がどのようなイメージで表象されているかを具体的に分析した。当時のイギリスの論調が必ずしも「義和団憎し」「中国人は野蛮だ」という方向に偏っていたわけではなく、中国人が西洋列強の中国進出に対して憤るのも当然であるといった論調もあったこと、しかしながら全体として「中国人は高い文化を持ち、普段は穏やかだが、興奮すると凶暴になる」といったステレオタイプを広めるものが多く、義和団の暴動を説明する上でイギリスにとって都合のよいイメージが喧伝されていたことを明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 20世紀初頭のイギリスにおける義和団事件の表象-ヘンティ、ボブスン、コンラッド、『ブラックウッズ・マガジン』-2006

    • 著者名/発表者名
      西村 隆
    • 雑誌名

      大阪教育大学英文学会誌 第51号

      ページ: 35-53

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ジョウゼフ・コンラッドとエドワード・アーブィング-『ブラックウッズ・マガジン』誌上における影響関係-2005

    • 著者名/発表者名
      西村 隆
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要 第I部門 人文科学 第53巻2号

      ページ: 59-69

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] "Going Mad" vs. "Going Fantee":Joseph ConradとGrant Allenのアフリカ小説の比較2004

    • 著者名/発表者名
      西村 隆
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要 第I部門 人文科学 第53巻1号

      ページ: 77-84

    • NAID

      110004671727

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 西村 隆: "ジョウゼフ・コンラッドと『ブラックウッズ・マガジン』 -19世紀末のイギリス文芸と帝国主義-"富山大学人文学部紀要. 第40号. 183-195 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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