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中国東南方言文法の記述的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720083
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関筑波大学

研究代表者

佐々木 勲人  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (40250998)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード客家語 / 文法化 / 処置文 / 受益文 / 多機能化 / 脱語彙化 / ヴォイス / 〓語 / 受益者 / 処置対象 / 随伴者 / 受動構文 / 受益構文 / 使役構文 / 呉語 / 粤語
研究概要

本年度の研究成果は大きく2つに分けられる。一つは,昨年度から継続して行っている客家語文法の記述的研究である。台湾北部の桃園で話されている客家語について、福建省の連城や広東省の梅県の客家語と比較・対照させながら、客家語に固有の文法現象について分析を行った。単文の分析を中心とした文法記述篇と、音声や会話文の記述を中心とした口語資料篇の二つの部分から、客家語に関する総合的な記述文法書の作成を行った。
もう一つの成果は,受動文に関する中国東南方言の比較・対照研究である。「与える」という意味の動詞が受動文の構成に関わる現象は、呉語,徽語,〓語,客家語など東南方言の各地で観察されており、これまでにも多くの研究が行われてきた。本研究は文法化の観点から改めてこの問題に関する分析を行った。
その結果、「与える」という意味の動詞が受動文を構成する地域では,北方官話の"譲"にあたる「譲る」という意味の動詞が前置詞としての機能を獲得していないことが明らかとなった。また,これらの地域では「言いつける」という意味の動詞が文法化した"叫"が受動文を構成できないという共通点も明らかとなった。このような現象を踏まえ、「与える」という意味の動詞が受動文を構成する前置詞へと文法化した背景には,放任使役を表す"譲"の不在が原因であるということ,即ち放任使役から受動へという文法化のプロセスが存在するという結論を得るに至った。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 受益から処置への文法化2005

    • 著者名/発表者名
      佐々木勲人
    • 雑誌名

      現代中国語研究 第7期

      ページ: 19-30

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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