• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

18,19世紀におけるドイツ語語順のコーパス言語学的・社会言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720088
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関富山大学

研究代表者

阿部 美規  富山大学, 人文学部, 助教授 (60324026)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード枠構造 / 多項述後 / テクスト種 / 語順 / ドイツ語史 / コーパス言語学 / 多項述語
研究概要

対象とした時代のドイツ語コーパスから得られた合計4689件の用例(主文の枠構造の用例2048件、主文および副文の多項述語の用例2641件)に基づき、I)テクスト種という社会言語学的要因と、II)枠構造の完全性ないし規模、ならびに多項述語の語順、という2変数間の相関関係をカイ2乗検定によって検証したところ、次のような結果が得られた:
1)主文における枠構造の完全性とテクスト種との間には、いずれの文筆家の場合も有意な関係が認められなかった。すなわち、テクスト執筆時の公刊意図の有無は、主文における枠構造使用に影響を及ぼしていなかったと考えられる。
2)主文における枠構造の規模とテクスト種との間には、有意な関係が認められる文筆家もあれば、有意な関係が認められない文筆家もある。前者の場合、公的なテクストにおいて枠構造の規模がより大きくなっている。
3)主文における多項述語の語順の場合、テクスト種と不定形動詞間の順序との間に有意な関係が認められる文筆家が優勢であった。この場合、公的なテクストでより古い時代の語順が用いられており、公的テクストにおける語順の保守性が確認された。
4)副文における多項述語の語順については、テクスト種と定動詞の位置との間の相関関係を調査したが、対象とした文筆家全員に共通するような一定の傾向は認められなかった。一名についてのみ公的テクストでの語順の保守性、ならびに私的テクストにおける逸脱的語順の使用が確認された。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] 正書法規則と綴りの実態.アーデルングの正書法における「分離動詞」の場合2005

    • 著者名/発表者名
      阿部美規
    • 雑誌名

      平成15〜16年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(1))課題番号:15520275 研究成果報告書

      ページ: 19-62

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 文学テクストと語順-レッシング、ゲーテ、シラーの3項述語の場合-2004

    • 著者名/発表者名
      阿部美規
    • 雑誌名

      Neue Beitrage zur Germanistik (日本独文学会編) 2/5

      ページ: 58-70

    • NAID

      110002972445

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部 美規: "いわゆる分離動詞の綴り方について-アーデルングの正書法とゲーテの書法との比較-"いわゆる「分離動詞」をめぐって(日本独文学会研究叢書). 023号. 55-70 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部 美規: "16-18世紀における主文の枠構造-社会語用論的分析の可能性-"ドイツ語学の諸相(河崎靖ほか編)(郁文堂). 159-176 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部 美規: "文学テクストと語順-レッシング,ゲーテ,シラーの3項述語の場合-"Neue Beitrage zur Germanistik (日本独文学会編). 2/5. 58-70 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi