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日本語表現教育におけるビジュアル化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15720121
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本語教育
研究機関同志社大学 (2004)
福井大学 (2003)

研究代表者

脇田 里子  同志社大学, 留学生別科, 専任講師 (20251978)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード日本語教育 / ビジュアル化 / 視覚化 / 「読んで理解する」文書 / 「見て理解する」文書 / 論理構造 / プレゼンテーション / 日本語表現教育
研究概要

本研究では,「読んで理解する」文書(ワープロ文書など)や「見て理解する」文書(プレゼン資料など)の作成におけるビジュアル化の重要性を再確認し,特に,プレゼン発表におけるビジュアル技術要素の研究を行った.
授業実践の結果,プレゼン資料作成の初心者にとって表現が難しかったビジュアル要素は,「一カード内の情報量の調整」と「複数のカード構成」に分けられる.前者は,カード内の見出し,本文,イラスト・図・写真,グラフなどの提示における重要箇所のめりはりのつけ方,配置や配色のバランス,関連性の提示方法である.また,視線の自然な流れ(「左→右」「上→下」)に反した展開は,聞き手の負荷が大きい.なお,過度のアニメーション効果や過度の強調は,逆にビジュアル化の効果を下げる.後者は,カード全体を通した統一感の欠如(縦書きカードと横書きカードの混在など)が挙げられる.
ビジュアル表現能力では、次の二つの能力が重要であることが明らかになった.一つは,文章の文字情報をいかにビジュアル化(箇条書き,図式化,図解化)するかである.もう一つは,発表の構成/流れである.明確な目的やメッセージがあり,その目的の達成に至る過程,事項などをカードごとに論理的に配置する必要がある.ビジュアル化するのが困難な日本語文章は,参照元の文書の文章構成が適切でないことが確認された.
そこで,後者の能力に関して,文章の論理的な構造を支援するために,レポートの文章構成の分析を行った.その結果,論理的な文章の条件として,明確な主張や意見があること,自分の立場や根拠の明確化,型にはまった文章展開があることがわかった.論理的な文章表現であれば,短時間にその人の意見を把握,理解できる.しかし,論理的な文章を書くことは簡単でないため,ビジュアル化という視点から文章作成支援の可能性について継続的に研究を行っている.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 文章構造の可視化に着目した日本語学習者のための作文教育支援2005

    • 著者名/発表者名
      脇田里子, 越智洋司
    • 雑誌名

      言語処理学会 第11回年次大会発表論文集

      ページ: 456-457

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 論理的な文章作成のための日本語作文の構成分析2004

    • 著者名/発表者名
      脇田里子, 越智洋司
    • 雑誌名

      2004年日本語教育国際研究大会 予稿集発表1

      ページ: 89-94

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 脇田里子, 越智洋司: "日本語表現教育におけるビジュアル表現の一考察"教育システム情報学会 研究報告(CAI研究会). Vol.18 No.4. 3-4 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 脇田里子, 越智洋司: "論理的な文章作成のための日本語作文の構成分析"日本語教育国際研究大会. (発表予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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