研究課題/領域番号 |
15720125
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
上田 崇仁 徳島大学, 留学生センター, 助教授 (90326421)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ラジオ講座 / 「国語」教育 / 日本語教育史 / 朝鮮 / 植民地 / 植民地朝鮮 / ラジオ語学講座 / 日本語教育 / 国語教育 |
研究概要 |
平成17年度の計画は、平成16年度までの成果を考慮し、以下の3点とした。 1.ラジオテキストの所在調査、2.ラジオプログラム欄の調査とデータ化、3.成果発表。 このうち、2については、研究室の移転に伴いマイクロフイルムの利用が極めて困難な環境になったため、1,3に重点を置いた。2は次年度以降、環境の整備を待って取り組むこととした。 ラジオテキストの所在調査は、アメリカの議会図書館への問い合せや韓国国立中央図書館の目録調査を行った。また、国内の図書館の所蔵目録も精査した結果、長野県駒ヶ根市にある駒ヶ根市立図書館竹村文庫にテキストが1部所蔵されていることが判明した。2005年9月及び2006年3月の2回にわたって、竹村文庫所蔵の資料調査を行った。 戦前の内地、台湾、満州、南洋諸島、朝鮮で使用されたテキストが多量に所蔵されており、まだ確認作業が終わらない状態である。ラジオテキストは、1943年12月に発行されたもので、「初等国語講座」で使用されたものと考えられる。このテキストの発見により、16年度までに立てていた仮説の一部を修正すると共に、1943年という時期に大きな変化があったことが確認できた。現在、この変化について調査を進めているところである。具体的には、1943年前半までは日常生活にちなんだ語彙や場面が選択されていたのに対し、1943年後半には軍国主義や皇民化を意図した語彙や場面が選択されるようになったという変化である。学校教育における教科書の変化とあわせ、教育の対象となった人々との違い、普及の違いから理由を考察できると考えている。 成果発表としては、以下があげられる。 平成17年度のみで、論文1本(うち1本は来年度以降の出版予定)、単行本の執筆担当1件、口頭発表3回、新聞掲載1回(2006年2月15日付け朝日新聞朝刊徳島版)の成果が上げられた。 このほか、竹村文庫所蔵の教科書類の確認作業を通して、戦前に日本植民地で進められた「国語」教育の多様性を再認識し、学校教育や独学と比較し、ラジオ講座の特徴とメリット、デメリットなどを整理することができた。
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