• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

近代ヨーロッパにおける都市個性の変容に関する史的分析〜ボルドー史研究序説〜

研究課題

研究課題/領域番号 15720175
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関東北大学

研究代表者

野村 啓介  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (00305103)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードボルドー / 貿易商人(ネゴシアン) / ワイン / ボルドー商業会議所 / 都市のアイデンティティ / 都市指導層 / 国際商業 / 国際ネットワーク
研究概要

本年度は,(1)貿易商人とワインの関係に関する分析,(2)ワイン商業の経済的・社会的構造に関する分析という前年度の作業を,ボルドー商業会議所とワインの関係という視角から,より実証的に深めることをめざした。そのため,ボルドー商業会議所の社会的構成上の特徴を探ること,および1855年のワイン格付制定プロセスをめぐる会議所の立場を分析することが中心になった。作業では,(a)史料上の欠落によるデータの不完全さを補完するため,データ処理方法を工夫して,1802年〜1908年のボルドー商業会議所にみる人的構成を時系列的に再構成するとともにその特徴を分析し,(b)1855年格付制定をめぐる会議所の態度を議事録等にもとづき分析した。
(a)の分析から,1848年(二月革命)を画期として人と家系の構成が大きく変容したことが確認できた。他方,(b)の分析では,1855年格付が会議所のかかわりなしに理解できないことは,すでに前年度に指摘したところだが,それどころか商業会議所は地域のワイン利害を代表する唯一の存在として自己を正当化する態度を顕著に表明していたことが明らかになった。(a)人的変容と(b)商業会議所の態度を綜合すれば,19世紀中葉に新規に参入してきた商人層,とりわけワイン利害と密接な商人層の台頭が,「ワインの街」という都市の個性強化に大きく寄与したと考えられる。前年度までの研究により,商業会議所が地域権力として寡頭性・自立性に特徴づけられる傾向をもっていたことが明らかになった。つまり,新規参入商人が「ワインの街」という個性強化に寄与したのは,商業会議所というひとつの強力な地域権力をつうじてにほかならないのである。以上の研究成果は,口頭発表とともに,裏面記載のとおり論文としても公表した。
大商人層には現在にまでつらなる商人家系がみられるので,人的変容という「断絶」のみならず「持続」の側面も無視できない。それらの商家には外国人,とりわけドイツ商人がめだつ。これら外国人の存在に注目する研究は皆無であり,今後の課題として残っている。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] ボルドー商業会議所の制度と人に関する基礎的分析(1802〜1908年):近代フランスにおける地域権力の持続と変容をめぐって2005

    • 著者名/発表者名
      野村啓介
    • 雑誌名

      西洋史研究(西洋史研究会) 新輯第34号

      ページ: 44-76

    • NAID

      40007201531

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 「1855年格付」制定にみる「ボルドーワイン」ブランド創出の試み:地域権力としてのボルドー商業会議所2005

    • 著者名/発表者名
      野村啓介
    • 雑誌名

      ヨーロッパ研究(東北学大学院国際文化研究科ヨーロッパ文化論講座) 第5号

      ページ: 107-134

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 「ボルドー商業委員会」設立(1860年1月)をめぐる対抗関係:ボルドー都市指導層の構造的変容に関する予備的考察2004

    • 著者名/発表者名
      野村啓介
    • 雑誌名

      ヨーロッパ研究(東北大学大学院国際文化研究科ヨーロッパ文化論講座) 第4号

      ページ: 115-152

    • NAID

      40006381210

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 19世紀フランスの商業会議所制度:ある地域権力の歴史的性格の変遷2004

    • 著者名/発表者名
      野村啓介
    • 雑誌名

      国際分化研究科論集(東北大学大学院国際文化研究科) 第12号

      ページ: 1-12

    • NAID

      120002146247

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 野村啓介: "「ボルドー商業委員会」設立(1860年1月)をめぐる対抗関係〜ボルドー都市指導層の構造的変容に関する予備的考察〜"ヨーロツパ研究(東北大学大学院国際文化研究科ヨーロッパ文化論講座). 第4号(未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2025-11-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi